NA型ユーノスロードスターを運転して「人馬一体」を初めて体感した

当ページのリンクには広告が含まれています。
NA型ユーノスロードスター

更新日:2026年2月

※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。リンクを通じて購入された場合、当サイトに紹介料が支払われることがあります。

目次

結論:NAロードスターは「人馬一体」を体感できる唯一無二の名車

結論車重940kgの軽量FRオープンで「人馬一体」の走りを体感できる、歴代ロードスターの原点
参考価格中古車65万〜586万円(状態・年式による)/年間維持費は約38.5万円が目安
関連情報マツダ純正のレストアサービス(CLASSIC MAZDA)あり/専門店での購入が安心

1989年に「ユーノスロードスター」として誕生したNA型ロードスターは、発売から35年以上が経過した今も世界中のファンに愛され続けています。「人馬一体」というコンセプトのもと、ドライバーとクルマが一体となる走りの楽しさを追求しました。

この記事では、NAロードスターの魅力を改めて整理します。また長く乗り続けるために知っておきたい維持費の目安、定番トラブルと対処法、おすすめのメンテナンスパーツまでを網羅的に解説します。これからNAロードスターの購入を検討している方にも、すでにオーナーの方にも役立つ内容です。

NAロードスター メンテナンスパーツをAmazonで探す

エンジンオイルからソフトトップまで、定番メンテナンスパーツの価格と在庫を確認できます。

NAロードスター(ユーノスロードスター)の歴史と基本スペック

NAロードスターの魅力を語る前に、この車がどのような経緯で誕生し、どんな性能を持っているのかを整理しておきましょう。

「マツダ」ではなく「ユーノス」から誕生した初代ロードスター

初代ロードスターは1989年(平成元年)に発売されました。マツダの販売チャンネルのひとつである「ユーノス」ブランドからの登場です。当時の各自動車メーカーは多チャンネル販売を展開していました。マツダも5つのブランドを運営していました。

ユーノスブランドは業績不振により1996年に統合されました。しかしロードスターはその後「マツダ ロードスター」として名前を変え、現行のND型まで4世代にわたって進化を続けています。

  • 初代:NA型(1989〜1997年)
  • 2代目:NB型(1998〜2005年)
  • 3代目:NC型(2005〜2015年)
  • 4代目:ND型(2015年〜現行)

NA型のボディサイズとエンジンスペック

NA型ロードスターの最大の特徴は、そのコンパクトで軽量なボディです。

ボディサイズ

項目数値
全長3,970mm
全幅1,675mm
全高1,235mm
ホイールベース2,265mm
車両重量940kg(NA6)/990kg(NA8)

エンジンは大きく分けて2種類が存在します。

1.6L エンジン(NA6型:1989〜1993年)

項目スペック
型式B6-ZE型 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量1,597cc
最高出力120ps/6,500rpm
最大トルク14.0kgm/5,500rpm
パワーウェイトレシオ7.83(940kg÷120ps)

1.8L エンジン(NA8型:1993年7月〜)

項目スペック
型式BP-ZE型 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量1,839cc
最高出力130ps/6,500rpm
最大トルク16.0kgm/4,500rpm
パワーウェイトレシオ7.61(990kg÷130ps)

1.8Lエンジン搭載に合わせて、走りに関わる重要な改良が施されています。車体剛性の向上、サスペンションの改良、ブレーキディスクローターの大径化、5速MT車のLSD(限定滑り差動装置)がビスカス式からトルセン式への変更などが含まれます。

5速MTと4速ATの2種類のトランスミッション

トランスミッションは5速マニュアルと4速オートマチックの2種類です。NAロードスターの真骨頂を味わうなら、5速MTが断然選んで間違いありません。シフトストロークが非常にショートで、手首を返すだけでシフトチェンジが完了します。このフィーリングは、「人馬一体」を感じる大きな要素のひとつといえます。

「人馬一体」とは何か?NAロードスターの5つの魅力

「人馬一体」とは、もともと乗馬用語で人と馬が完全に一体化して動く状態を指します。NA型の開発主査である平井敏彦氏が、日本の伝統武術「流鏑馬(やぶさめ)」からヒントを得て、ロードスターの走りのコンセプトとして採用しました。では、具体的にNAロードスターのどこに「人馬一体」が宿っているのか。以下で5つの魅力として整理します。

1. 軽量コンパクトなボディ(940kg)

現代の軽自動車でも800kg台が一般的な中、NA型ロードスターの車重はわずか940kg(NA6型)です。全長は約4m、全幅は1.7m弱と、狭いワインディングロードでも取り回しに不安がありません。この軽さとコンパクトさが、アクセルを踏んだ瞬間にクルマが応えてくれる一体感を生み出します。

2. ダイレクトなステアリングとシフトフィール

ステアリング操作に対するレスポンスは極めてダイレクトです。ハンドルを切った分だけクルマが素直に向きを変えます。シフトレバーは手首の動きだけでギアチェンジが完了します。操作のひとつひとつにクルマが即座に応えてくれる感覚は、まさに「人馬一体」そのものです。

3. オープンエアの開放感

ソフトトップ(幌)を手動で開ければ、風を感じながらのドライブが楽しめます。屋根を開けた状態でのドライブは、エンジン音や排気音、路面からの振動など、クルマとの対話がより濃密になります。天気の良い日にオープンで走る気持ちよさは、一度体験すると忘れられません。

4. リトラクタブルヘッドライト(NA型だけの特権)

NA型ロードスターの外観上の最大の特徴が、リトラクタブルヘッドライトです。現在の保安基準ではリトラクタブルヘッドライトの新規採用は事実上不可能です。そのためNA型はこのデザインを持つ最後の世代のひとつとなっています。「パカッ」と開くヘッドライトに惚れ込んでNA型を選ぶオーナーも少なくありません。

5. マツダの「走る歓び」の原点

ロードスターは1989年の発売以来、ギネス記録を保持しています。「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としての記録です。そのシリーズの原点であるNA型は、マツダが掲げる「走る歓び」の象徴的な存在です。余計な電子制御に頼らず、ドライバーの技量がそのまま走りに反映されるピュアな運転体験は、現代のクルマでは得難いものです。

NAロードスターの維持費と注意すべきポイント

NAロードスターの購入を検討する際、避けて通れないのが維持費の問題です。発売から30年以上が経過しています。そのため一般的な中古車以上にメンテナンスへの意識が求められます。

年間維持費の内訳(約38.5万円/年)

NAロードスターの年間維持費の目安は以下の通りです。

項目年間費用の目安
ガソリン代(年間1万km想定)約197,000円
自動車税(13年超の重課税)約41,400円
任意保険約49,000円
車検費用(2年ごとの年割り)約48,000円
メンテナンス費約50,000円〜
合計約385,000円(月額約32,000円)

注意点として、NA型は新車登録から13年以上が経過しています。そのため自動車税が重課(割増)されます。また、メンテナンス費は上記はあくまで最低限の目安です。経年劣化によるパーツ交換が発生した場合は追加費用がかかります。

要注意の定番トラブルと対処法

NAロードスターには、年式の古さゆえに発生しやすい定番のトラブルがあります。事前に把握しておくことで、早期発見・早期対処が可能になります。

ボディの腐食(最重要)

リアクオーターパネルの水抜き穴が詰まると、水分がパネル内側に溜まります。その結果、ボディを内側から腐食させます。ボディの腐食は部品交換とは桁違いの修理費用と時間がかかります。中古車購入時には最優先で確認すべきポイントです。

幌(ソフトトップ)の劣化

幌は消耗品です。経年劣化で生地が硬化・縮み、雨漏りの原因になります。ウェザーストリップ(ゴムシール)の劣化も併せて確認が必要です。

冷却系統の劣化

ラジエター本体やアッパーホース・ロアホースなどの冷却系ゴムパーツは、経年により徐々に劣化が進みます。ラジエター交換の際は、ホース類も含めて一式交換が安心です。

エンジンからのオイル漏れ

シリンダーヘッドカバーガスケットや前後クランクオイルシールからのオイル漏れは、年式の古いNA型では避けられないトラブルです。定期的な確認と早めの交換が必須です。

その他の注意点

  • クラッチレリーズシリンダーの劣化(他パーツより交換時期が早い)
  • パワーウィンドウの動作不良(特に冬場に発生しやすい)
  • タイミングベルトの交換(10万km目安、未交換の個体は要注意)

中古車購入時のチェックポイント

NAロードスターの中古車を選ぶ際は、以下の点を重点的に確認することをおすすめします。

  1. ボディの状態を最優先で確認 ─ 走行距離よりもボディの腐食具合が重要
  2. 年式で判断する ─ 1989〜1991年半ばまでの初期型は弱点が多いとされている
  3. 修復歴の有無 ─ 修復歴なしの個体を選ぶのが安心
  4. 専門店での購入を検討 ─ 弱点を熟知した専門店なら、悪い箇所を徹底的に直してから販売している

長く乗るために欠かせないメンテナンスパーツ

NAロードスターを長く楽しむためには、定期的なメンテナンスと適切なパーツ交換が欠かせません。ここでは、特に重要な定番メンテナンスパーツを紹介します。

エンジンオイル

NAロードスターの推奨オイル粘度は10W-30です。定期的なオイル交換はエンジンの寿命を大きく左右するため、5,000kmまたは6ヶ月ごとの交換が推奨されます。

コストパフォーマンスに優れた選択肢として、カストロール GTX 10W-30(4L 約2,100円(税込))が定番です。部分合成油でエンジンの長寿命化にも貢献します。Amazonでの入手性も良好です。

より高品質なオイルを求める場合は、WAKO’S(ワコーズ)のプロステージSやバルボリンなども、NAロードスターオーナーの間で満足度が高い選択肢です。

同じ軽量スポーツカーであるS660のオイル選びについては、S660におすすめなエンジンオイルは?硬めか柔らかめか、乗り方で選ぶ!で詳しく解説しています。粘度選びの考え方は共通です。NAロードスターにも応用できます。

カストロール GTX 10W-30 4L をAmazonで確認

NAロードスターの定番エンジンオイル。価格と在庫をチェックしましょう。

幌(ソフトトップ)の交換

幌はNAロードスターの消耗品のなかでも高額な部類に入ります。

選択肢価格帯特徴
純正クロス幌約180,000円純正の品質と見た目を維持
NB用ガラス幌への交換150,000〜200,000円程度後方視界が大幅に改善される近年の定番
ロビンス製(米国)約100,000円〜品質に定評のある社外品

幌交換は専門的な作業となるため、マルハモータースやケンオートなどのロードスター専門店に依頼するのが安心です。

冷却系統のリフレッシュ

ラジエターとホース類は、まとめて交換するのが効率的です。ラジエター本体に加えて、アッパーホース、ロアホース、ヒーターホースなどを一式交換します。これにより冷却系統のトラブルリスクを大幅に軽減できます。

作業費込みで50,000〜80,000円程度が目安です。ただし専門店によって異なるため事前に見積もりを取ることを推奨します。

冷却系パーツの定期交換については、ラジエーターキャップの交換推奨周期が1年って知ってましたか?の記事で全車種共通の基礎知識を解説しています。NAロードスターの維持にも直接役立ちます。

マツダ純正レストアサービスと専門店の活用

NAロードスターを最高の状態で楽しむための選択肢として、マツダ純正のレストアサービスと専門店の存在を紹介します。

CLASSIC MAZDAのレストアサービス

マツダは2017年にNA型ユーノスロードスター限定のレストアサービスを発表しました。2018年より順次サービスを開始しています。メーカー自らが旧車のレストアを手がけるという、世界的にも珍しい取り組みです。

サービスの概要

項目内容
対象車種NA型ユーノスロードスター限定
メニュー基本メニュー/オプションメニュー/フルレストア
受付場所マツダ広島本社 or マツダR&Dセンター横浜
作業場所マツダ広島本社内のマツダE&T
作業期間約3ヶ月
納車特典レストアフォトブック+テュフラインランドジャパン認証査証

復刻パーツとして、初代ロードスターを彷彿とさせるビニール生地のソフトトップ、ブリヂストン製タイヤSF325(185/60R14)、ナルディ製ウッドステアリング・シフトノブなどが現在の技術で再生産されました。

詳細はマツダ CLASSIC MAZDA公式ページを参照してください。

ロードスター専門店のメリット

年式の古いNA型ロードスターは、一般的な中古車販売店よりもロードスター専門店で購入するメリットが大きいです。

  • 弱点を熟知している ─ 年式ごとの注意点や定番トラブルの知識が豊富
  • 整備後に販売 ─ 悪い箇所を徹底的に直してから販売する店が多い
  • アフターサポート ─ 購入後のメンテナンスやカスタムの相談ができる
  • 雨漏り対策のノウハウ ─ ソフトトップ特有の浸水対策に関する知見が豊富

代表的な専門店として、マルハモータース、ケンオート(宮城県仙台市)、ロードスターストックなどが挙げられます。

NAロードスターの中古車相場(2026年最新)

NAロードスターの購入を考えている方にとって、現在の中古車相場は気になるところです。

現在の価格帯と今後の見通し

2026年2月現在、NA型ロードスター(ユーノスロードスター)の中古車価格は以下の通りです。

条件価格帯
全体の相場65万〜586万円
1.8L MT・修復歴なし・10万km以下100万〜300万円程度
限定モデル(Sスペシャル、RSリミテッド等)200万〜400万円以上も
レストア済み車両300万円〜

NAロードスターの中古車価格は年々上昇傾向にあります。リトラクタブルヘッドライトを持つNA型は特に価値が高まっています。今後安くなる見込みはほぼないとされています。購入を検討している場合は、早めの行動が賢明です。

おすすめの購入条件

限られた予算のなかでNA型ロードスターを選ぶ場合、以下の条件を目安にするとバランスが取りやすいです。

  • エンジン: 1.8Lエンジン(NA8型)がおすすめ ─ トルクに余裕があり日常使いでもストレスが少ない
  • ミッション: 5速MT ─ 「人馬一体」を体感するなら必須
  • 修復歴: なし ─ 事故歴の影響が読めない古い車は避ける
  • 走行距離: 10万km以下 ─ ただし走行距離よりボディ状態を優先

上記の条件で探すと、100万〜200万円程度の予算を想定しておくのが現実的です。

ロードスター専門店での購入を検討するなら、先に紹介したマルハモータースやケンオートなどが候補になります。専門店なら購入後のメンテナンス相談もできるため、初めてのNAロードスターでも安心して乗り始められます。

よくある質問(FAQ)

Q. NAロードスターの維持費は年間いくらくらいかかりますか?

年間約38.5万円(月額約32,000円)が目安です。ガソリン代、自動車税(13年超の重課税)、任意保険、車検費用、基本メンテナンス費を含みます。ただし、経年劣化による大きなパーツ交換(幌、ラジエター、クラッチなど)が発生した場合は追加費用がかかります。そのため年間50万円程度を見込んでおくと安心です。

Q. NA型の1.6Lと1.8Lはどちらがおすすめですか?

日常の使い勝手とトータルバランスを考えると、1.8Lエンジン(NA8型)が選んで間違いありません。最大トルクの発生回転数が1,000rpm低いです。そのため街乗りでの扱いやすさが向上しています。また、1.8L搭載に合わせて車体剛性やサスペンション、ブレーキなども改良されています。そのためトータルでの完成度が高い仕様です。一方、軽さとNA6型ならではの高回転の気持ちよさを求める方には1.6Lも根強い人気があります。

Q. NAロードスターは普段使いできますか?

結論としては可能性はありますが、いくつかの制約があります。2シーターのため乗車定員は2名までです。トランクスペースも限られます。また、ソフトトップの防音性は現代の車と比べると低いです。そのため長距離の高速走行では疲労を感じやすいかもしれません。買い物やちょっとしたドライブには十分対応できます。しかしファミリーカーとの併用が現実的です。

Q. マツダのレストアサービスはいくらくらいかかりますか?

具体的な費用はクルマの状態や選択するメニューによって大きく異なります。マツダ広島本社またはマツダR&Dセンター横浜で直接面談のうえ、車両の状態確認と要望のヒアリングを経て見積もりが提示されます。フルレストアの場合は数百万円規模になることもあります。まずは公式サイトから問い合わせることを推奨します。

まとめ:NAロードスターは今こそ手に入れたい名車

NAロードスター(ユーノスロードスター)は、唯一無二のライトウェイトスポーツカーです。「人馬一体」の走りを体感できます。

  • 車重940kgの軽量ボディダイレクトな操作フィールが生む一体感
  • リトラクタブルヘッドライトはNA型だけの特権
  • 年間維持費は約38.5万円が目安(定期メンテナンス込み)
  • マツダ純正レストアサービスでメーカーサポートも万全
  • 中古車価格は上昇傾向 ─ 購入を考えているなら早めの行動がおすすめ

発売から35年以上が経過しても色あせない魅力を持つNAロードスター。定番のメンテナンスをしっかり行えば、これからも長く楽しめる1台です。

関連記事

同じライトウェイトスポーツカーのメンテナンス情報も参考になります。

NAロードスター パーツ・メンテナンス用品をAmazonで探す

オイル、フィルター、冷却パーツなど、NAロードスターの維持に必要なアイテムをまとめてチェック。

パーツ選び.com 編集部

愛車のカスタム&メンテナンス情報を、車種別にわかりやすくお届けしています。パーツ選びで迷ったときの参考にしてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

車種別カスタムパーツの専門サイト「パーツ選び.com」の編集チーム。300本以上の車種別パーツガイドを公開中。適合確認・取付難易度・車検対応を独自に調査し、失敗しないパーツ選びをサポートしています。

コメント

コメントする

目次