更新日:2026年5月
※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。リンクを通じて購入された場合、当サイトに紹介料が支払われることがあります。
結論:40系アルファードのタイヤ交換は140N・mと専用ジャッキポイントが要点
40系アルファード(AGH40W/AAHH40W、2023年6月発売)は、タイヤ・ホイール・ハブボルト規格が30系から大幅に変更されました。ホイールPCDは114.3mmから120mmへ拡大されています。ハブボルトはM12からM14へ太くなりました。ホイールナット締付トルクも103N・mから140N・mに引き上げられています。30系の感覚で作業するとナットが入らない、トルク不足になるトラブルにつながります。数値で押さえながら手順を進めてください。
なお40系はスペアタイヤを廃止しました。タイヤパンク応急修理キットを標準装備とする仕様です。スペアタイヤを選択しない場合、車載ジャッキも工具も付属しません。フロアジャッキとトルクレンチを別途用意する前提で読み進めてください。
40系アルファードのタイヤ・ホイール仕様一覧
タイヤ交換の前に、純正サイズと締結部品の規格を確認します。グレードによりホイールサイズが3種類設定されており、いずれもPCD120/M14ハブボルトという共通仕様です。
| 項目 | 仕様 | 備考 |
|---|---|---|
| 17インチ純正タイヤ | 225/65R17 | ホイール6.5J +40(X/X-EXグレード) |
| 18インチ純正タイヤ | 225/60R18 | ホイール7.0J +40(Z/Executive Loungeなど) |
| 19インチ純正タイヤ | 225/55R19 | ホイール7.0J +40(オプション) |
| ホイールPCD | 120mm | 30系(114.3mm)から変更 |
| 穴数 | 5穴 | 30系と同じ |
| ハブボルト | M14×P1.5 | 30系(M12×P1.5)から太さアップ |
| ホイールナット形状 | 平面座(フランジ付き) | 21mmソケット適合 |
| 締付トルク | 140N・m | 30系(103N・m)から引き上げ |
| ハブ径(センターボア) | 60.0mm | ハブリング装着推奨 |
数値はトヨタ公式取扱説明書とトヨタ販売店資料を基にしています。社外ホイール装着時はメーカー指定値が異なる場合があるため、製品付属書での確認が前提となります。
純正サイズの早見表はアルファード40系のタイヤサイズ早見表に整理しました。社外ホイールへの履き替えではオフセット計算が要点です。30系から変わったPCD120を前提に組み直す必要があります。
純正車載ジャッキ(パンタジャッキ)のジャッキポイント位置
スペアタイヤ装備車に付属する車載パンタジャッキは、サイドシル下の切り欠きにかけて使用します。ボディ下部を覗き込むと、左右各2箇所、計4箇所に専用の切り欠きが設けられています。
切り欠き位置の数値
- フロント側:前輪の後方、ホイールセンターから車体後方へ約25cmの位置
- リア側:後輪の前方、ホイールセンターから車体前方へ約25cmの位置
- いずれも車両アンダーパネル外側、サイドシル直下
切り欠き部はパンタジャッキの溝形状に合わせた凹みになっており、ジャッキの頭が水平にフィットします。スカート部の樹脂カバーには切り欠きが設けられていないため、誤って樹脂部に当てるとカバー破損や塗装剥離の原因となります。
純正ジャッキ操作時の注意
- 平坦かつ堅い舗装路に停車させ、パーキングブレーキと輪止めを併用する
- ジャッキの溝が切り欠きに完全にかかっていることを目視で確認
- ハンドルをゆっくり時計回りに回し、タイヤが地面から2〜3cm浮いた段階で停止
- ジャッキ単体の支持で作業し続けず、長時間作業はリジッドラックを併用
スペアタイヤを選択しない車両では、純正ジャッキは付属しません。後述するパンク応急修理キットでの仮対応か、フロアジャッキを別途用意してください。
ガレージジャッキ(フロアジャッキ)使用時のジャッキポイント
DIYでローテーションやスタッドレス交換を行う場合、車載パンタジャッキより安定した油圧式フロアジャッキの使用が現実的です。40系の重量級ボディ(車重1990〜2270kg、グレードにより差)に対応するには2.5t以上の容量が必要となります。
フロント側のジャッキポイント
フロント側はエンジンメンバー下のクロスメンバー中央が指定位置です。ただし車両下部にはアンダーパネル(樹脂カバー)が広く貼られています。樹脂部分にジャッキ受け皿を当てるとフロントサスペンションの部品が損傷する恐れがあると公式取扱説明書に明記されています。
フロアジャッキの受け皿には、ゴムパッドや専用アタッチメントを介して金属部のみに荷重を集中させる必要があります。受け皿が車両下部の樹脂カバーにかかっていないことを目視で確認してから揚げてください。
リア側のジャッキポイント
リア側はリアアクスル中央のメンバーがジャッキポイントです。後輪駆動部品と一体化した金属メンバーで、フロアジャッキの幅広い受け皿が安定して掛かります。
ただし車高調整サスペンション装着車や車高ダウン車では、フロアジャッキの最低地上高(多くの製品で90〜100mm)に車体が収まらないケースがあります。低床タイプ(最低地上高70mm以下)のフロアジャッキを選ぶか、スロープで一段上げてから作業すると安全です。
リジッドラック併用が前提
油圧ジャッキ単体で支持している間にホイールナットを脱着するのは危険です。ジャッキで揚げた後はリジッドラック(馬)を以下の指定位置にかけ、車両を完全に固定してから作業に入ります。
- フロント:サイドシル下の切り欠き直近の補強リブ
- リア:リアサスペンションメンバー下の補強リブ
リジッドラック2基をフロント/リアそれぞれに配置するか、ボディ全体を持ち上げる4点支持を行うのが安全側です。
タイヤ交換の手順(8ステップ)
ここから具体的な交換手順を、数値とチェックポイントを添えて整理します。スタッドレスタイヤへの履き替え、夏タイヤへの戻し、ホイール交換いずれも基本の流れは共通です。
1. 停車環境の整備
- 平坦かつ堅い舗装路に駐車
- シフトレバーをP(HEVはParkモード)、パーキングブレーキ作動
- 対角タイヤに輪止めを設置(前輪交換時は後輪、後輪交換時は前輪)
- ハイブリッド車はパワースイッチをOFFにして電源を完全に切る
2. ホイールキャップ・ナットカバーの取り外し
純正ホイール装着車はナットがむき出しのため不要ですが、純正アルミに装着されたエンブレムキャップやセンターキャップを外す必要があるグレードもあります。社外ホイール装着車でナットカバーが付いている場合は、専用ツールで先に外しておきます。
3. ホイールナットの仮緩め
21mmのソケットレンチでナットを反時計回りに約1/4回転だけ緩めます。タイヤが接地している状態で緩めることで、車両が空転せず力をかけられます。
完全に外す必要はなく、後で手で回せる程度まで仮緩めするだけで十分です。M14ナットは30系のM12より大径かつ高強度のため、初期緩めにはハンドル長350mm以上のスピンナハンドルが扱いやすい工具です。
4. ジャッキアップ
純正ジャッキまたはフロアジャッキを指定ポイントに設置し、対象タイヤが地面から3〜5cm浮く程度まで揚げます。揚げすぎるとリジッドラックが届かなくなる場合があるため、ラックの最低高に合わせて調整してください。
5. ナット完全取り外しとタイヤ脱着
仮緩めしたナットを手回しで完全に取り外します。ナットは紛失防止に5個まとめてトレイに置き、左右タイヤで使い回さないようにします。タイヤをハブから引き抜く際、車両側ボルトをタイヤホイール内側で擦らないように真っ直ぐ手前に引きます。
詳細なアルファード40系のPCD120/M14オフセット仕様は別記事にまとめました。社外ホイール購入時はPCD・ハブ径・オフセットの3点を事前にチェックしてください。
6. 新タイヤ装着とナットの手締め
新タイヤをハブに装着し、5本のナットを手で回せる範囲で順番に取り付けます。締め始めはどのナットでも構いませんが、対角線を意識して4箇所目までは星形パターンで仮締めすると傾きが出にくくなります。
7. 接地後の本締め(140N・m対角線順序)
ジャッキを下ろしてタイヤを完全に接地させた後、トルクレンチを140N・mに設定して対角線順で本締めします。5穴の場合の順序は以下です。
- 12時の位置のナット
- その対角(4時または8時の位置)
- 残ったナットの中で対角になる位置
- 同様に対角線でクロスしながら4本目
- 最後の1本(最初に締めた12時の対角側)
「カチッ」とトルクレンチが切れる音が140N・m到達の合図です。手応えで判断せず、トルクレンチを使用してください。締めすぎはハブボルトの伸び・破断、不足はナット緩みによる脱輪事故の原因となります。
8. 100km走行後の増し締め
トヨタ自動車および国土交通省の整備指針では、タイヤ・ホイール脱着後の50〜100km走行で増し締めを行うことが推奨されています。再度140N・mで全ナットをチェックし、緩みがないことを確認してください。
パンク応急修理キットの使い方(スペアタイヤ非装備車)
スペアタイヤを選択しなかった40系では、ラゲッジ床下にタイヤパンク応急修理キットが格納されています。コンプレッサーと補修液(リペア剤)のセットで、軽度のパンクに一時対応する装備です。
修理可能な範囲
- トレッド面(接地面)の直径4mm以下の貫通傷
- サイドウォール(側面)の損傷は修理不可
- 完全にホイールから外れたタイヤは修理不可
- 複数箇所のパンクは修理不可
使い方の流れ
- 安全な場所に停車し、ハザードランプを点灯
- キットからボトル(補修液)とコンプレッサーを取り出す
- パンクしたタイヤのバルブキャップを外す
- ボトルのホースをバルブに直結し、補修液を全量注入
- コンプレッサーを車両電源(DC12V)に接続し、規定空気圧(純正225/60R18で前240kPa/後240kPa前後)まで充填
- 即座に発進し、低速で5〜10km走行して補修液をタイヤ内に均等に分散
- 速度は80km/h以下で走行し、最寄りのカー用品店またはディーラーへ移動
修理後の制限
応急修理はあくまで仮処置です。補修液が固化した状態のタイヤは内部バランスが崩れているため、走行距離は最低限にとどめ、当日中にプロによる本修理または新品タイヤへの交換を行ってください。補修液で対応したタイヤは、再修理時にホイール内側の清掃が必要となります。整備工場での費用が割増(一般的に税込2,000〜3,000円程度の追加)になる点も把握しておきましょう。
よくある失敗と対処法
40系のタイヤ交換でDIYオーナーがつまずきやすいポイントを4つに整理します。いずれも事前に知っておくだけで回避できる内容です。
失敗1:30系のホイール・ナットを流用しようとする
30系から40系への乗り換えで最も多い誤解です。30系のPCDは114.3mm、ハブボルトはM12でしたが、40系はPCD120/M14×P1.5に変更されています。物理的にナットの首径が合わず、ホイールの取り付け穴も寸法違いで装着できません。
対処法は、40系専用設計のホイールとナットを新規購入することです。流用を試みるとハブボルトを傷める恐れがあるため避けてください。
失敗2:トルクレンチを使わず手応えで締める
「強く締めればOK」という感覚での締め付けは、締めすぎでハブボルト破断、または不足で走行中のナット緩みに直結します。140N・mは数値として把握すべき基準値であり、トルクレンチでの設定が前提となります。
トルクレンチは税込10,000〜20,000円台のプリセット式で必要な精度を確保できます。年1〜2回しか使わない用途でも、トルク管理ができないと事故リスクが残ります。
失敗3:樹脂アンダーカバーにジャッキを当てる
40系は空力性能向上のためフロア下が広く樹脂カバーで覆われています。フロアジャッキの受け皿を樹脂部に押し当てると、カバー割れが起きます。さらに上のサスペンション部品(ロアアーム取り付け部やステアリングラック)まで応力が伝わり、損傷の原因となります。
対処法は、メタル部分のみを支持する位置取りと、ジャッキ受け皿にゴムパッドや木材を介在させて荷重を分散させることです。
失敗4:ナットの締め付け順序を守らない
5本のナットを時計回りに順番に締めるのではなく、対角線でクロスしながら締めるのが正しい順序です。順番に締めると一部のナットだけに過大なトルクがかかり、ホイールが偏心して接地します。結果として走行中の振動・ブレーキジャダー・ハブの偏摩耗を招きます。
対処法は星形パターンの徹底です。仮締めから本締めまで、常に対角線で進めることを意識してください。
FAQ:アルファード40系のタイヤ交換でよくある質問
Q1. アルファード40系のホイールナット締め付けトルクは何N・mですか?
公式値は140N・mです。30系の103N・mから引き上げられており、ハブボルトがM12からM14に太くなったことが理由です。トルクレンチを使い、対角線順で本締めしてください。
Q2. 30系のホイールやナットを40系で使えますか?
物理的に使えません。30系はPCD114.3mm/M12ハブボルト、40系はPCD120mm/M14ハブボルトと両方が変更されています。穴位置とナット首径が合わないため、流用は不可能です。40系専用設計の製品を選んでください。
Q3. 40系にはスペアタイヤが付いていない?
標準仕様ではスペアタイヤは非装着で、ラゲッジ床下にタイヤパンク応急修理キットが格納されています。スペアタイヤを選択しない仕様では車載ジャッキも工具も付属しません。DIYでタイヤ交換するなら、市販のフロアジャッキとトルクレンチを別途用意する形になります。
Q4. ジャッキを掛けてはいけない場所はありますか?
公式取扱説明書では、フロント側の樹脂アンダーカバーへのジャッキ掛けが禁止されています。樹脂部に荷重が集中するとフロントサスペンション部品まで損傷するリスクがあります。フロアジャッキはメタル部のフロントクロスメンバーまたはリアアクスル中央に当ててください。
Q5. タイヤ交換後の増し締めはいつ行うべきですか?
50〜100km走行した時点で再度140N・mで全ナットを確認するのが推奨です。新品ホイールやハブとの密着が走行中の振動で進むため、初期緩みのチェックが必要となります。緩みが見つかった場合はその場で増し締めし、再度100km走行後にもう一度確認すると確実です。
関連するおすすめ記事と工具の準備
40系アルファードのタイヤ交換と合わせて確認したい関連情報をまとめました。サイズ・PCDの詳細は別記事で深掘りしています。手前の工具選びから始める方は、トルクレンチの確認も合わせてどうぞ。

コメント