アウトランダーPHEVのタイヤ交換手順|ジャッキポイント・締付トルク113N·mまで【世代別】

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更新日:2026年5月

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目次

結論:3つのポイントだけ押さえれば自分でも交換できる

アウトランダーPHEVのタイヤ交換は、2つの条件を踏まえれば DIY でも安全に作業できます。1つは車両重量2t超に耐えるジャッキ容量、もう1つはPHEV特有の床下バッテリーを傷つけないジャッキ位置です。装着してみると分かりますが、所要時間は4本で約45〜60分、工具は5,000円程度から揃います。取り付けの際に注意したいのは「位置」「容量」「規定トルク113N·m」の3点です。

結論ジャッキ位置・容量・トルクを守れば DIY で4本45〜60分
必要なもの3t以上のフロアジャッキ/ジャッキスタンド/トルクレンチ/クロスレンチ/輪止め
難易度中級(重量タイヤの取り回しに慣れが必要)
注意点床下バッテリーがあるため指定ジャッキポイント以外は厳禁

ここからは、初代 GG2W/GG3W と2代目 GN0W で異なるジャッキポイントを世代別に整理し、必要な工具と手順をひととおり解説していきます。

必要な工具と推奨スペック

最初に揃えたいのが、車重に見合った容量のジャッキです。アウトランダーPHEVは車両重量がGG型でも約1,900〜2,030kg、GN型では2,070〜2,110kgあります。車両総重量は2.5tに迫る重量級SUVです。オーナーの声では「2tジャッキで上がったが、最後まで上げきれずヒヤッとした」というケースも見られます。容量は3t以上を選ぶと安心です。

工具推奨スペック用途
フロアジャッキ容量3t以上/最高値530mm以上サイドシルまで38cm持ち上げる必要があるため
ジャッキスタンド容量3t/2〜4本持ち上げた車体の落下防止
トルクレンチ30〜200N·m/差込角1/2インチ規定値113N·mを正確に出すため
クロスレンチ17/19/21/23mm対応ナットの仮緩め・仮締め(21mm使用)
輪止めプラスチックまたはゴム製作業中の車両ずれ防止
タイヤリフター18〜20インチ対応重量タイヤの装着補助(任意)

ナットサイズは21mm、ハブボルトはM12×P1.5の5本です。タイヤ1本あたりの重量は、235/60R18で約12kg、255/45R20で約15kgになります。腰痛持ちの方や女性オーナーは、タイヤリフターの併用で装着時の負担がぐっと減ります。

ホイール選びの基礎情報は別記事にまとめています。タイヤサイズの世代別早見はアウトランダーPHEVのタイヤサイズ一覧で確認できます。

ジャッキアップポイントの位置(世代別早見)

PHEV は床下に駆動用リチウムイオンバッテリーを搭載しています。誤った位置でジャッキを当てると、バッテリー筐体を損傷させかねません。三菱自動車の公式FAQでも「指定ポイント以外でのジャッキアップは厳禁」と明記されています。世代ごとに位置を確認していきましょう。

初代 GG2W / GG3W(2013〜2021年)

部位位置
フロント(大型ジャッキ)フロントサスペンションクロスメンバー中央
リア(大型ジャッキ)リアサスペンションクロスメンバー中央
1輪持ち上げ用サイドシル下の指定切り欠き部(補強プレート)
ジャッキスタンドサイドシルブラケット部(補強部)

GG型もGN型と同様に床下バッテリーを搭載しています。サイドシルの切り欠き位置を外すと、フロアパネルやバッテリーケースを変形させる恐れがあります。古い社外ジャッキアップアダプタを流用する場合は、切り欠き位置にぴったり収まるサイズを忘れず選びましょう。

2代目 GN0W(2021年〜現行)

部位位置
フロント(大型ジャッキ)フロントサスペンションクロスメンバー中央
リア(大型ジャッキ)リアサスペンションクロスメンバー中央
1輪持ち上げ用サイドシル下の指定切り欠き部(左右各2箇所)
ジャッキスタンドサイドシルブラケット部(補強部)
必要ジャッキ高サイドシル38cm/フロントメンバー38cm/リアメンバー35cm

GN型はパンク修理キット対応のため、スペアタイヤと車載ジャッキが標準では搭載されていません。2023年12月から専用パンタグラフジャッキ(部品番号 99569W010P)が販売店経由で購入できるようになりました。ただし自宅作業には3t級フロアジャッキの方が現実的です。他車流用のジャッキは当て面の形状が合わず、バッテリー筐体を直撃する事例も報告されています。

ホイールのPCDやオフセットを確認したい方向けに、別記事も用意しています。アウトランダーPHEVのPCDとオフセット早見表に、世代別の純正値と社外ホイール選びのコツをまとめました。

自分で交換する手順(11ステップ)

ここからは作業時間が約45〜60分(4本交換)で進む実作業の流れです。装着してみると分かりますが、ステップ4の「接地状態でナットを緩める」を飛ばすとジャッキアップ後にナットが回せず詰まりがちなので、順番を守ってください。

  1. 平坦かつ硬い地面に駐車し、シフトをPレンジ、パーキングブレーキをかける
  2. 対角タイヤに輪止めをセットする(前輪作業時は後輪、後輪作業時は前輪)
  3. ホイールキャップが付いている場合は外しておく
  4. 接地状態のままクロスレンチでナットを1/4〜1/2回転だけ緩める
  5. 大型ジャッキはサスペンションクロスメンバー中央、小型ジャッキはサイドシル切り欠きへ当てる
  6. タイヤが地面から3〜5cm浮くまで静かにジャッキアップする
  7. ジャッキスタンドをサイドシルブラケット部(補強部)へ忘れず掛ける
  8. ナットを完全に外し、タイヤをまっすぐ手前に引き抜く
  9. 新しいタイヤを装着し、ナットを対角線順に手締めする
  10. ジャッキを下ろして接地後、トルクレンチで対角線順に113N·mで本締めする
  11. 走行50〜100km後にジャッキアップなしで増し締め点検を行う

特に押さえておきたいのがステップ7のジャッキスタンドです。体感として、油圧ジャッキは重い車を支え続けると数十分でわずかに沈むことがあります。下に潜らない作業でも、ジャッキ単体で体重を預けるのは避けましょう。トルク値113N·mは三菱自動車の公式取扱説明書に記載された規定値です。許容差は±14N·mに設定されています。

ディーラーや専門店に依頼する場合の費用比較

「DIYは不安」「工具を揃えるコストが負担」というケースでは、依頼先によって費用が大きく変わります。タイヤを通販で購入し、近隣の作業店に持ち込む方式が近年主流になっています。

依頼先工賃目安(4本・組替・バランス込み)
三菱ディーラー14,000〜30,000円
カー用品店(オートバックス・イエローハット)8,000〜18,000円
タイヤ専門店6,000〜14,000円
ガソリンスタンド8,000〜16,000円
通販系作業店(持ち込み)6,000〜12,000円
自分で作業工具初期費用15,000〜30,000円/以降は無料

タイヤ本体価格は、18インチ235/60R18が1本15,000〜30,000円、20インチ255/45R20が1本20,000〜40,000円が中心です。年2回(夏冬入替)で計算すると、自分で作業する方式は2〜3年で工具代の元が取れる計算になります。注意したい点として、持ち込み店舗によっては「他店購入タイヤ」の作業を断るケースがあります。事前に電話で確認しておくとトラブルを避けられます。

よくある失敗と対処法

実際にDIYで失敗しがちなパターンを6つに絞って整理しました。事前に把握しておけば、当日の作業がぐっとスムーズになります。

  • 締め付けトルク不足 — 走行中にナットが緩み、最悪は脱輪事故につながります。トルクレンチを併用し、113N·mの規定値を守ってください。
  • トルクの掛けすぎ — ハブボルトが折損する事例が報告されています。電動インパクトでの本締めは避け、最終工程はトルクレンチで仕上げる流れが安全です。
  • ジャッキ位置の取り違え — PHEV最大のリスクです。床下バッテリー筐体を変形させると、修理代が数十万円規模になります。指定切り欠き位置を確認してから当ててください。
  • ジャッキスタンド非設置 — 油圧抜けで車両落下が起きると、人身事故と車両大破の両方を招きます。短時間作業でも忘れず併用しましょう。
  • ハブのサビ放置 — ハブ面が腐食していると、ナットのトルクが正しく掛かりません。装着前にワイヤーブラシで軽く清掃しておくと安心です。
  • 増し締めの忘れ — 走行50〜100km後の再点検は、新品ホイール装着時に押さえておきたい工程です。スマホのリマインダーに登録しておきましょう。

足回りから異音が出る場合は、ホイールナットの緩みが原因のこともあります。症状別の切り分け方法はアウトランダーPHEVの足回り異音の原因で確認できます。

FAQ

Q1. ランフラットタイヤを履いているグレードでも同じ手順でいい?

GN0W のPグレードなど一部仕様で純正ランフラットを採用しています。交換手順自体は通常タイヤと変わりません。ランフラットは構造が硬く、ホイールへの組み込みは専用機材が必要です。組替作業はタイヤ専門店に依頼してください。脱着のみであれば本記事の手順で対応できます。

Q2. PHEVはモーターオフでもジャッキアップしていい?

はい、READYランプが消灯し、シフトがPレンジに入っていれば問題ありません。ただし作業中の不用意な発進を防ぐため、12Vバッテリーのマイナス端子を外しておく方がより安全です。再接続後は時計やナビ設定の再調整が必要になります。

Q3. トルクレンチがない場合の代替方法は?

クロスレンチで「両手で全力で締めて手応えが止まる位置」を狙うと、体感では概ね100〜120N·mに収まります。ただし誤差が大きく推奨できません。3,000円台のプリセット型トルクレンチでも規定値は出せます。安全のために購入しておく方が現実的です。直近1回だけ済ませたい場合は、カー用品店の「持ち込みナット締め直しサービス」(500〜1,500円)を利用する方法もあります。

まとめと関連するおすすめ記事

アウトランダーPHEVのタイヤ交換は、3t以上のジャッキ容量・指定ジャッキポイント・規定トルク113N·mの3点が要点です。この3点を守れば、初心者でも安全に作業できます。世代によってジャッキ位置が異なるため、自車の年式(GG型かGN型か)を取扱説明書で確認してから取りかかると確実です。

工具をこれから揃える方には、車重2t超でもしっかり持ち上がる3t容量のフロアジャッキが要ります。最高値530mmまで上がるタイプを選べば、サイドシル38cmの必要高さも余裕でクリアできます。

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この記事を書いた人

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