【コペン vs S660】軽オープンスポーツの2台を徹底比較|駆動方式・ルーフ・実用性の違い

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更新日:2026年3月

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目次

結論:走りの刺激ならS660、オープンの手軽さならコペン

結論スポーツ走行重視→S660(MR・6MT)/オープンの気軽さ+実用性→コペン(FF・電動ルーフ)
駆動方式S660:MR(ミッドシップ)/コペン:FF(フロントエンジン・前輪駆動)
ルーフS660:手動ロールトップ/コペン:電動アクティブトップ(約20秒)
中古相場S660:160万〜430万円前後/コペン:80万〜240万円前後(2026年3月時点)
荷室S660:実質なし(エンジン搭載)/コペン:クローズ時ゴルフバッグ1個分

ダイハツ コペン(LA400K)とホンダ S660(JW5)は、どちらも660ccターボを搭載した軽オープンスポーツです。比較した結果、両車の性格は大きく異なり、「どちらが上か」ではなく「何を優先するか」で選ぶべき2台といえます。コペンは2014年から現在まで販売が続くロングセラーで、S660は2015年発売・2022年生産終了という限定的なモデルです。この記事では、駆動方式・エンジン特性・ルーフ・実用性・中古価格・維持費の6軸で違いを整理し、どちらが自分に合うかの判断材料を提供します。

スペック比較表

項目コペン(LA400K)S660(JW5)
エンジン660cc 直3 DOHC ターボ(KF-VET)660cc 直3 DOHC ターボ(S07A)
最高出力64ps / 6,400rpm64ps / 6,000rpm
最大トルク92Nm(9.4kgm) / 3,200rpm104Nm(10.6kgm) / 2,600rpm
駆動方式FFMR
トランスミッション5MT / CVT6MT / CVT(7速パドル付)
全長×全幅×全高3,395×1,475×1,280mm3,395×1,475×1,180mm
ホイールベース2,230mm2,285mm
車両重量(MT)約850kg約830kg
燃費(WLTC)18.6〜19.2km/L20.0〜20.6km/L
ルーフ方式電動アクティブトップ手動ロールトップ
荷室クローズ時トランクあり実質なし
新車時価格帯約186万〜244万円(税込)約198万〜315万円(税込)

最高出力は軽自動車の自主規制値である64psで並びますが、トルク特性と発生回転数に明確な差があります。S660は2,600rpmで最大トルク104Nmを発生し、低回転域から力強い加速感を得られる設計です。コペンの最大トルク92Nmは3,200rpmで発生するため、回転を上げて楽しむ性格が強いといえます。全高はS660が1,180mmとコペンより100mm低く、着座位置も低いため、視覚的にも体感的にも「スポーツカーに乗っている」という感覚はS660の方が強くなります。

駆動方式の違い:MR vs FF

コペンとS660の決定的な違いは駆動方式です。S660はエンジンを座席後方に搭載するMR(ミッドシップ・リア駆動)レイアウトです。軽自動車でMR方式の市販車はホンダ ビートとS660のみであり、それだけ特殊な構造といえます。

MRの利点は前後重量配分にあります。S660は前後45:55の配分で、フロント荷重が軽いためステアリングの応答性が鋭く、コーナリング時のノーズの入りが素直です。比較した結果、ワインディングや峠道でのスポーツ走行を目的とするならS660が優位です。

一方、コペンはFF(フロントエンジン・前輪駆動)を採用した設計です。FFの利点は安定性と予測しやすい挙動にあります。駆動輪にエンジンの重さが載るため、雨天時のトラクションはコペンの方が確保しやすい傾向です。加えてアンダーステア傾向が出やすいFFは、限界付近の挙動が穏やかで、運転技術に自信がない段階でも安心して楽しめます。日常使いの安心感という点で、FFのコペンは扱いやすさで差が出る2台です。

コペンのカスタムパーツに関してはコペン カスタムパーツ完全ガイドで車種別に整理しています。

トランスミッションの違い:6MT vs 5MT

S660には軽自動車初の6速MTが搭載されました。ギア比が細かく刻まれているため、パワーバンドを維持しやすく、走行中のシフト操作そのものが楽しめる仕様です。CVTモデルにも7速パドルシフトが付属し、MTに近い操作感を味わえます。

コペンのMTは5速構成です。6速に比べるとギアの段数は少ないものの、市街地走行ではシフトチェンジの回数が少なく済むため、日常の使い勝手は良好です。CVTモデルも用意されており、オートマ限定免許でも乗れる点はコペンの間口の広さといえます。コペンのCVTにはスポーツモードも搭載されており、ステアリング横のパドルシフトで任意変速が可能です。

〜の理由は3つあり、「ギアの段数差」「パドルシフトの有無」「想定される使用シーン」を基準に判断するのが合理的です。サーキットや峠を頻繁に走るなら6MT搭載のS660、通勤やドライブ中心ならコペンの5MTまたはCVTが過不足なく使えます。

ルーフ開閉方式の違い:電動 vs 手動

コペンの電動アクティブトップは、ボタン1つで約20秒で開閉が完了します。信号待ちの間にルーフを開けることも可能で、オープン走行へのハードルが低い構造です。閉じた状態ではハードトップの剛性と静粛性を確保できるため、長距離移動でもストレスが少ないのが特徴です。

S660のルーフは完全手動方式です。ルームミラー上部と両ドア上部にある3つのロックを手で解除し、布製のトップを取り外す作業が必要です。取り外したトップは専用の収納袋に入れてフロントボンネット内に格納します。デメリットとして、突然の雨天時にすぐ閉じられない点が挙げられます。作業自体は慣れれば2〜3分程度ですが、駐車して車外に出る必要がある点はコペンとの大きな差です。

この違いは日常的な使い勝手に直結します。「天気が良い日に気軽にオープンにしたい」ならコペンの電動ルーフに優位性があり、「オープン状態で走り込む前提で乗る」ならS660の軽量なロールトップ構造が走行性能に貢献します。

荷室・実用性の違い

コペンにはリア側にトランクスペースが設けられています。ルーフをクローズした状態ではゴルフバッグ1個程度の荷物を収納でき、1泊程度の旅行荷物も積めます。ルーフをオープンにするとルーフ格納スペースとなるため荷室は使えなくなる点には注意が必要です。

S660のリア側にはエンジンが搭載されているため、荷室は実質的に存在しません。フロントボンネット内にわずかなスペースがあるものの、車検証入れ程度の小物しか収まらないのが実情です。デメリットとして、買い物や旅行で荷物を積む場面ではかなり制約を受けます。助手席の足元やシート背面に荷物を置くしかなく、2人乗車時の積載力はほぼゼロに等しい状態です。

コスパの観点では、日常の足として兼用するならコペンの方が荷室面で圧倒的に有利です。S660は「走る楽しさ」に特化した設計のため、2台目・趣味車として割り切れるかどうかが分かれ目になります。

S660の収納対策についてはS660 荷室 収納アイデアで工夫を紹介しています。

中古車価格と入手性の違い

S660は2022年3月に生産を終了しており、新車での購入はできません。中古車相場は2026年3月時点で約160万〜430万円と幅が広く、最終特別仕様車「Modulo X Version Z」は300万円を超える個体が多い状況です。生産終了後もプレミアム価格を維持しており、走行距離の少ない6MT車は特に高値で取引されています。

コペンは2014年の発売以降、現在も新車で購入できます。新車価格は約186万〜244万円(税込)、中古車は80万〜240万円程度で流通中です。初代(L880K)の中古車なら50万円台から見つかるため、予算に応じた選択肢が広い点はコペンの強みといえます。GR SPORTグレードはトヨタとの共同開発で足回りが専用チューニングされており、中古でも人気が高い傾向です。

比較した結果、予算と入手性ではコペンに優位性があります。S660は「今しか買えない」という希少性がある一方、中古価格の高騰により割安感は薄れています。

維持費・ランニングコストの違い

燃費性能はS660がWLTCモード20.0〜20.6km/L、コペンが18.6〜19.2km/Lで、S660の方がやや良い数値です。ただし差は約1〜2km/L程度であり、年間1万km走行時のガソリン代差は数千円にとどまります。

エンジンオイルに関しては両車とも軽ターボ車のため、3,000〜5,000kmごとの交換が推奨されます。S660はMRレイアウトの都合でエンジンへのアクセスが限られるため、DIY作業はコペンの方がやりやすい構造です。自動車税はどちらも軽自動車の10,800円/年で同額、任意保険料も排気量・用途が同じため大きな差は出にくい傾向にあります。

コペンのオイル交換についてはコペン オイル交換 時期・量、S660のオイル交換についてはS660 オイル交換 時期・量でそれぞれ解説しています。

使い分けシナリオ

S660が向いている人

  • ワインディングやサーキット走行を楽しみたい
  • MR特有のハンドリングを体感したい
  • 6速MTでスポーツ走行に没頭したい
  • 2台目・趣味車として荷室は不要
  • 生産終了車の希少性に価値を感じる

コペンが向いている人

  • 気軽にオープンドライブを楽しみたい
  • 通勤や買い物にも兼用したい
  • ボタン1つで開閉できる電動ルーフに惹かれる
  • 中古車の選択肢が多い方がよい
  • 着せ替えボディ(Robe/Xplay/Cero/GR SPORT)でデザインを選びたい

Q1. コペンとS660はどちらが速いですか?

最高出力はどちらも64ps(軽自動車自主規制値)で同じです。ただし最大トルクはS660の104Nm(2,600rpm)がコペンの92Nm(3,200rpm)を上回り、低速域の加速感はS660の方が力強く感じられます。車両重量もS660が約20kg軽いため、加速性能ではS660がわずかに有利です。

Q2. S660は生産終了していますが、まだ買えますか?

S660は2022年3月に生産を終了しています。新車購入はできませんが、中古車市場では2026年3月時点で約160万〜430万円の価格帯で流通しています。走行距離や仕様によって価格差が大きいため、購入前に複数の販売店を比較検討することを推奨します。

Q3. コペンの着せ替えボディとは何ですか?

コペン(LA400K)は外装パネルを交換できる「DRESS-FORMATION」構造を備えた車両です。Robe・Xplay・Cero・GR SPORTの4タイプから外装デザインを選べ、購入後にディーラーで別のデザインに変更することも可能です。内部構造は共通のため、走行性能やスペックは同一となります。

Q4. コペンとS660の維持費に大きな差はありますか?

自動車税はどちらも軽自動車枠の10,800円/年で同額です。燃費差も約1〜2km/Lとわずかなため、年間のガソリン代差は数千円にとどまります。任意保険料も排気量・車両区分が同じため大きな差は出にくく、維持費の面で両車に決定的な違いは生じません。ただしS660は生産終了に伴い純正部品の供給が将来的に絞られる可能性があり、長期維持を考える場合はパーツ入手性の確認が必要です。

まとめ:優先する価値で選ぶのが正解

コペンとS660は同じ「軽オープンスポーツ」でありながら、設計思想が根本的に異なる2台です。

S660はMR駆動・6MT・軽量ボディでスポーツ走行に振り切った設計であり、走りの刺激という点で優位です。コペンはFF・電動ルーフ・トランク付きで日常との両立を目指した設計であり、オープンカーライフの手軽さでは上回ります。

どちらを選んでも軽自動車とは思えない走行体験が得られる点は共通です。試乗やレンタカーで実際に乗り比べてから決めるのが後悔の少ない方法といえます。S660は生産終了車のため、コンディションの良い個体は今後さらに減少する見込みです。検討中の方は早めに中古車市場をチェックすることを推奨します。

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この記事を書いた人

車種別カスタムパーツの専門サイト「パーツ選び.com」の編集チーム。300本以上の車種別パーツガイドを公開中。適合確認・取付難易度・車検対応を独自に調査し、失敗しないパーツ選びをサポートしています。

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