更新日:2026年3月
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結論:エクストレイルのドラレコ取り付けは中級レベル
エクストレイルへのドラレコ取り付けは、DIY経験があれば自力で完成できます。シガーソケットから電源を取るだけなら工具は不要で、30分ほどで作業は終わります。配線をきれいに隠したい場合は、ヒューズボックスかオプションカプラーから電源を引き出す裏取り作業が必要です。このケースでは2〜3時間を見ておきましょう。
本記事はエクストレイルT32(2013〜2022年)とT33(2022年〜)の両方に対応しています。T32はACC電源がなく、IG電源を使う点が他車種と異なります。作業前に車検証で型式を確認してください。
取り付け前に確認すること
T32とT33の違いを型式で見分ける
エクストレイルには大きく分けて2つの世代があります。
| 型式 | 年式 | 特徴 |
|---|---|---|
| T32 | 2013〜2022年 | 4WD/2WD・ガソリン/ハイブリッド。ACC電源なし |
| T33 | 2022年〜現行 | e-POWER専用。オプションカプラーの位置がT32と異なる場合あり |
車検証の「型式」欄を確認してください。「DBA-T32」「DNT32」「HT32」などがT32系、「SNT33」「YNT33」などがT33系です。
装着してみると、T32とT33でAピラーの内張り形状が異なるため、外し方も微妙に違います。作業を始める前に、自分の車の型式を把握しておくと迷わずに進められます。
フロントカメラの設置位置(保安基準)
道路運送車両法により、フロントガラスへの取り付け物は「ガラス上縁から20%以内」と定められています。エクストレイルのフロントガラス高さは約80cmですので、上端から16cm以内が設置可能な範囲です。
ルームミラーの裏側に取り付けるのが定番です。視界の妨げにならず、目立ちにくいのが理由です。
プロパイロット搭載車(T32後期・T33)はフロントガラス上部にセンサーカメラが付いています。ドラレコを設置する際は、このカメラの正面を避け、左右に15cm以上離した位置を選んでください。
T32固有の注意点:ACC電源がない
T32エクストレイルにはACC(アクセサリー)電源が存在しません。カーナビやドラレコを取り付ける際は、代わりにIG(イグニッション)電源を使います。エンジンをかけると通電し、エンジンを切ると遮断される仕組みで、機能はACCと同じです。
IG電源はオプションカプラーのIGピン、またはヒューズボックスの「IGN ELEC PARTS 10A」から取り出せます。T33はオプションカプラーに常時電源・IG電源・アースがまとまっています。
必要な工具・パーツ一覧
以下を用意しておくとスムーズに作業できます。
| 品名 | 用途 | 目安価格(税込) |
|---|---|---|
| ドライブレコーダー本体(前後2カメラ) | 録画 | 15,000〜25,000円 |
| 内張り剥がし(樹脂製) | Aピラーカバー・天井内張りの取り外し | 500〜1,000円 |
| 配線ガイド(フレックスワイヤー) | 蛇腹ホース内の配線通し・天井内張りへの配線引き込み | 300〜1,000円 |
| ミニ平型ヒューズ電源取り出し(10A) | ヒューズボックスからの電源引き出し | 500〜700円 |
| 結束バンド(10本程度) | 余った配線の固定 | 100〜300円 |
| 養生テープ | 内装のキズ防止 | 100円程度 |
エクストレイルのヒューズは「ミニ平型ヒューズ」を使用しています。購入時に形状を確認してください。低背ヒューズとは形状が違うため、間違えると差し込めません。
他車種でのドラレコ取り付けを経験した方は、フリード(GB5/8系)のドラレコ取り付け方法も参考になります。工具の多くが共通です。
電源の取り出し方法(T32/T33対応)
電源の取り方には2つの方法があります。オーナーの声では「オプションカプラー方式が一番楽」という意見が多数です。
オプションカプラー方式(推奨)
エクストレイルには、電装品取り付け用のオプションカプラーが運転席足元に用意されています。このカプラーに対応ハーネスを差し込むだけで、常時電源・IG電源・アース・イルミ電源をまとめて取り出せます。
T32のオプションカプラーの場所
ハンドル右下のパネルを取り外すと、奥にオプションカプラーが隠れています。ヒューズボックスの上側に格納されているため、最初は見つけにくい場所です。取り付けの際に注意したいのは、カプラーの向きです。コネクターに向きがあるため、無理に押し込まず、カチッとロックがかかるまで差し込んでください。
T33のオプションカプラーの場所
T33は運転席足元パネル裏に8ピンのオプションカプラーがあります。パワースイッチをOFFにした後、電源の遮断を確認してから接続します。
オプションカプラー対応ハーネス(日産T32/T33用)は市販品で入手できます。差し込んで配線を繋ぐだけで電源が確保でき、ヒューズへのアクセスが不要なため、電装系DIY初心者にも対応しやすい方法です。
他の日産車でのDIY事例も参考になります。アクア(10系/20系)のドラレコ取り付け方法では、電源取り出しの基本的な考え方を解説しています。
ヒューズボックス方式
工具が手元にあり、ヒューズの扱いに慣れている方はこちらでも対応できます。
エクストレイルのヒューズボックスは助手席足元にあります。「IGN ELEC PARTS」と表記された10Aヒューズが対象です。ここにミニ平型ヒューズ電源取り出しを差し込み、IG電源を確保します。アース(GND)はヒューズボックス裏のボルトに共締めします。
ヒューズを抜き差しする前に、パワースイッチをOFFにしてから作業を始めてください。通電したままの作業はショートの原因になります。
ステップ別取り付け手順
Step 1 — フロントカメラの位置決め
電源を繋ぐ前に、フロントカメラをフロントガラスに仮置きします。ルームミラー裏が視界を妨げにくく定番の位置です。
仮置きした状態でシガーソケットから仮電源を取り、映像を確認します。ワイパーの拭き取り範囲内にレンズが入っているか、プロパイロットカメラと干渉していないかを、この段階でチェックしてください。
Step 2 — Aピラーカバーの取り外し
電源配線をAピラー(フロントガラス横の柱)内部に通すため、Aピラーカバーを外します。
カバーの下端を内張り剥がしでゆっくり浮かせ、上方向に引き抜きます。エクストレイルのAピラーカバーはクリップで固定されています。強く引くと割れる場合があるため、クリップの位置を確かめながら少しずつ外してください。
外したカバーの内部に配線を這わせるか、カバーと車体の隙間に押し込みながら配線を引き回します。
Step 3 — 電源の接続
オプションカプラー方式の場合、ハーネスをカプラーに差し込んでドラレコの電源ケーブルと接続します。
ヒューズボックス方式の場合、「IGN ELEC PARTS 10A」のヒューズを抜き、ミニ平型ヒューズ電源取り出しを差し込みます。アースはヒューズボックス裏のボルトに固定します。
電源ケーブルはグローブボックス裏からAピラーへ向けて配線します。天井内張りの隙間(ウェザーストリップとの間)に配線を押し込みながら、フロントカメラ本体まで引き回します。
Step 4 — 配線をルーフ内に隠す
電源ケーブルをAピラー上端から天井内張りの隙間へ押し込みます。配線ガイドを使うと、内張りの裏側に線を通しやすくなります。
体感として、天井内張りは数cmの余裕があるため、断面が細いケーブルなら養生テープで先端を固定した配線ガイドでそのまま通せます。太いUSB-Cケーブルは断面が大きく、通線できないケースがあるため、延長ケーブルで細くなる箇所を作るのが有効です。
Step 5 — リアカメラの配線通し(前後カメラの場合)
前後2カメラを取り付ける場合、リアカメラのケーブルをリアゲートを経由して車内に引き込む必要があります。ここが作業全体の最難関です。
リアゲートの蛇腹ホース通し
リアゲートとボディを繋ぐ蛇腹ゴムホース(2本あり、右側推奨)の中に配線を通します。
- ストップランプ周辺のカバーをヘラや内張り剥がしで取り外す
- 配線ガイド(針金でも代用可)をホース内に挿入し、貫通を確認する
- ケーブル先端を配線ガイドにテープで固定し、ゆっくり引き抜く
ホース内径はメーカーによって異なるため、USB-Cなど太いケーブルは通らない場合があります。その際はホース内径に合う細い延長ケーブルに分割するか、チューブの外側に沿わせてテープで固定する方法も使われています。
天井内張り経由の前方への引き込み
リアゲートから車内に引き込んだケーブルを、天井内張りとウェザーストリップの隙間を通しながら前方へ配線します。助手席側のドアウェザーストリップを外しながら引き回すと、配線を内側に隠せます。
Step 6 — リアカメラの固定と動作確認
リアカメラをリアガラス内側の上部に貼り付けます。ワイパーの拭き取り範囲内であることと、後方視界を妨げない位置であることを確認してください。
すべての配線を接続した状態でパワースイッチをONにし、前後カメラの映像が正常に映るか確認します。映像に問題がなければ、養生テープで仮留めしていた部分を本固定し、内張りを元に戻して作業完了です。
よくある失敗とその対処法
オプションカプラーが見つからない
T32のオプションカプラーはヒューズボックスの上側に隠れており、初めての方は場所が分かりにくいことがあります。ハンドル右下のパネルを外してから、ヒューズボックス上部を懐中電灯で照らすと確認できます。
蛇腹ホースに配線が通らない
USB-Cケーブルなど太い配線は、ホースの内径に収まらない場合があります。配線を通す前にホース内径を確認し、必要に応じて細い延長ケーブルを中継させてください。針金(配線ガイド代わり)を先に通し、貫通できるか確認してから本番の配線を引き込む手順が安全です。
取り付け後に地デジが映らなくなった
安価なドラレコはノイズを発生させ、地デジ受信に影響する場合があります。コムテックやユピテルなど国内メーカーの製品はノイズ対策が施されていることが多く、この問題が起きにくいです。すでに取り付け済みで症状が出ている場合は、フェライトコアをドラレコの電源ケーブルに取り付けるとノイズを軽減できます。
フロントカメラの映像が雨で見えなくなる
カメラをワイパーの拭き取り範囲外に設置してしまうと、雨天時に水粒が映像に映り込み続けます。設置後に実際にワイパーを動かし、レンズ面が拭き取り範囲内に入っているか確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. T32エクストレイルでドラレコを取り付ける際、ACC電源を取れないのは本当ですか?
A. T32エクストレイルにはACC電源が設定されていません。代わりにIG(イグニッション)電源を使います。エンジンONで通電、OFFで遮断される仕組みで、動作はACCと同じです。オプションカプラーのIGピンかヒューズボックスの「IGN ELEC PARTS 10A」から取り出せます。
Q. エクストレイルのドラレコ取り付けをショップに依頼した場合、費用はいくらかかりますか?
A. 前後2カメラの取り付けをディーラーやカーショップに依頼する場合、工賃の目安は2〜4万円程度です。DIYであれば工賃はゼロで済むため、自力で取り付けると大幅なコスト削減になります。オプションカプラー方式なら電装系の知識が少なくても対応しやすい作業です。
Q. リアカメラの配線は右側と左側のどちらの蛇腹ホースを通すべきですか?
A. 右側の蛇腹ホースを使うのが一般的です。フロントカメラの電源ケーブルを右側(運転席側)で配線している場合、リアカメラも同じ側にすると配線の整理がしやすくなります。どちらのホースも内径は同じため、配線の太さによって通れないケースはホースに関わらず同様に発生します。
ドラレコはエクストレイル対応の前後カメラを
エクストレイルは全長が長く、駐車時の前後確認に前後2カメラが役立ちます。駐車監視機能付きを選ぶと、駐車中の当て逃げ録画にも対応できます。
詳しいおすすめ機種はエクストレイル用ドラレコ選びのまとめ記事(spoke)をご覧ください。
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