更新日:2026年3月
ヴェゼルへのドラレコ取り付けは、電源の取り出し方を正しく選べばDIYで完結できる。
新型RV5(2021年〜)では、ヒューズボックスからACCと常時電源を取り出す方法が仕上がりと機能面で最も優れている。作業時間は前後2カメラで1〜2時間が目安だ。本記事では電源取り出しの3通りを比較したうえで、RV5の具体的な配線ルートと手順を解説する。
ヴェゼルへのドラレコ取り付けが必要な理由と難易度
ドラレコは事故時の証拠録画だけでなく、あおり運転・当て逃げの記録にも機能する。ヴェゼルRV5は視界が広く死角も限られるが、駐車中の当て逃げリスクは他車種と変わらない。駐車監視機能付きドラレコを選ぶ理由はここにある。
取り付けのDIY難易度を「中」と判断できる根拠は3点ある。
- 内装剥がし工具が必要: Aピラートリムとグローブボックス周辺の内装を外す作業が発生する
- 配線の基礎知識が必要: ACC電源と常時電源の識別、ヒューズ電源の圧着作業が含まれる
- RV5の特殊性: 旧型RU1/RU3と内装構造・ヒューズ配置が異なるため、旧型向け情報は流用できない
逆に言えば、内装はがし工具と電工ペンチを用意して手順を守れば、初めての作業でも完遂できるレベルだ。型式はRV3/RV4/RV5/RV6の全グレードで基本的な取り付け手順は共通する。
電源の取り出し方法:3通りの比較
電源取り出しには主に3通りの方法がある。比較した結果、方法によって仕上がりと駐車監視対応の可否が大きく異なる。
| 方法 | 難易度 | 仕上がり | 駐車監視対応 | 推奨度 |
|---|---|---|---|---|
| シガーソケット | 低 | ケーブル露出 | 基本的に非対応 | △ |
| ヒューズ電源(ACC+常時) | 中 | スッキリ | 対応可 | ◎ |
| 純正オプションカプラー | 中 | 最良 | 対応可 | ○ |
シガーソケット接続
シガーソケットに差すだけで使えるため難易度は最低だが、配線が車内に露出する点がデメリットだ。コンソール周辺にケーブルが垂れた状態になり、仕上がりを重視するなら選ぶ理由に乏しい。エンジンOFF後に電源が切れるため、駐車監視機能は基本的に非対応になる。
ヒューズ電源(ACC電源+常時電源)
仕上がりと機能面のバランスが取れた、最も推奨できる方法だ。ヒューズボックスから2本の電源(ACC+常時)を取り出すことで、走行中の録画と駐車監視の両方に対応できる。
RV5のヒューズボックスは運転席右側のインストルメントパネル内(ドアを開けた状態でサイドパネルを外した奥)に位置する。ACCに対応するヒューズ番号は蓋裏の配置図を参照し、「シガーライター」または「ACC」系統を確認すること。
コスパの観点では、ヒューズ電源一式(税込500〜1,000円程度)と配線材料で追加費用が1,500〜2,000円程度(税込)に収まる点も優位だ。
他のHonda車でのドラレコ取り付け事例としてN-BOX JF5のドラレコ取り付け方法も参考になる。Honda車共通の電源取り出しポイントが解説されている。
純正オプションカプラー
ホンダ車向けに設計されたオプションカプラー(4ピン)を使うと、内装剥がしの範囲を最小限に抑えつつ電源を取り出せる。カプラー自体のコストが税込1,500〜3,000円程度かかる点と、入手経路が限られる点がデメリットとして挙がる。
RV5のドラレコ配線ルートと手順
フロントカメラの取り付け
用意するもの(目安費用):
- ドライブレコーダー本体(前後2カメラセット)
- ヒューズ電源(低背ヒューズ対応、税込500〜1,000円程度)
- 内装はがしツール一式(税込1,000〜2,000円程度)
- 配線固定用テープ・クリップ
手順:
- フロントガラス上部にカメラを仮設置: ルームミラー裏またはその周辺に本体を配置する。保安基準により「前面ガラスの上部20%以内」が条件だ。
- Aピラートリムを取り外す: ピラーカバーはクリップで固定されている。内装はがし工具をクリップ端に差し込んで手前に引き抜く。無理な力は禁物だ。
- ダッシュボード内へ配線を通す: ケーブルをAピラーに沿わせてダッシュボード内へ誘導する。ゴムモールに沿わせると固定しやすい。
- ヒューズボックスから電源を取り出す: ACC電源はシガーライター系統から取り出す。常時電源はBATT系統のヒューズから取り出す。テスターで電圧を確認すること。
- アース接続: 車体のボルト(金属部)にアース線を接続する。塗装部分への接続は避ける。
- 内装を元に戻して動作確認: エンジンをかけてカメラが起動することを確認する。
リアカメラの配線(前後2カメラの場合)
リアカメラの配線は距離が長くなるため、所要時間がさらに30〜45分追加される。
配線ルート: ルーフライニング(天井内張り)の端 → Cピラー内側 → リアガラス上部
- リアガラス上部にカメラを設置: 後方視界を妨げない位置を選ぶ
- Cピラートリムを外す: クリップを外してケーブルをピラー内に通す
- ルーフライニング沿いに配線を引く: ヘッドライナーの端とボディの隙間にケーブルを押し込む。専用の配線ガイドツールを使うと作業効率が上がる
- フロント側のコネクターと接続: ケーブルをAピラーまで引いてフロントユニットと接続する
類似の作業としてプリウス60系のドラレコ取り付けでは前後2カメラの詳細な配線解説がある。電源の取り出し方はメーカーを問わず共通する部分が多い。
取り付けに必要な工具・材料リスト
| カテゴリ | 具体的なアイテム | 用途 |
|---|---|---|
| 内装剥がし | クリップ外しツール(3〜5本セット) | ピラートリム取り外し |
| 電装 | 低背ヒューズ電源(ACC用)、ヒューズ電源(常時用) | 電源取り出し |
| 計測 | テスター(デジタルマルチメーター) | 電圧・極性確認 |
| 固定 | 電工用絶縁テープ、配線クリップ | 配線固定・絶縁 |
| 配線通し | フィッシングワイヤーまたは配線ガイド | ルーフ内配線引き回し |
工具セットは税込1,500〜3,000円程度で購入できる。ドラレコ取り付け後も別の電装品取り付けに転用できるため、投資対効果は高い。
DIY vs プロ施工:判断基準の整理
DIYとプロ施工のどちらが適切かは、3つの条件で判断できる。
DIYを選ぶべき条件として、内装はがし工具と電工ペンチが既にある場合が挙げられる。電装品の取り付け経験が1〜2回以上あり、作業に1.5〜2時間確保できることも条件だ。
プロ施工を選ぶべき条件として、工具がなく今後も使用頻度が低い場合がある。ケーブルを完全に隠した仕上がりを求める場合や、駐車監視の設定を専門家に任せたい場合も該当する。
プロ施工費用の目安は工賃のみで税込7,000〜15,000円程度だ。オートバックスやイエローハットでの取り付けサービスが一般的に利用される。
コスパの観点では、工具代を含めてもDIYの方が5,000〜10,000円程度安くなるケースが多い。デメリットとして作業ミスのリスクと時間コストが生じる点は考慮が必要だ。
取り付け後に確認すべきポイント
取り付けが完了した後、以下の項目を順番に確認する。
映像確認:SDカードを取り出して、フロントとリアの両映像が記録されているか確認する。
Gセンサー感度:走行中の振動で誤作動しない感度に調整する。初期値から1〜2段階下げることを推奨する。
ループ録画の動作確認:SDカードが満杯になった際に古いファイルが上書きされることを確認する。
取り付け位置の法令確認:前面ガラスの上部20%以内に収まっていること。保安基準を確認すること。
駐車監視の電圧設定:バッテリー保護のためにカットオフ電圧を設定する。一般的に11.6〜12.0Vが推奨値だ。
よくある質問
Q1. ヴェゼルRV5のヒューズボックスはどこにありますか?
運転席右側のドアを開けた状態で、サイドのインストルメントパネル内に位置する。パネルは引き抜くか、固定ビスを外すことでアクセスできる。蓋の裏面に各ヒューズの回路名が記載されている。
Q2. 前後2カメラの場合、リアの配線はどこを通せばよいですか?
Cピラー内側 → ルーフライニングの端 → Aピラーというルートが標準だ。ヘッドライナーとボディの隙間にケーブルを押し込む方法が配線の露出を最小化できる。専用の配線ガイドツールを使うと引き回しが容易になる。
Q3. 駐車監視機能を使うために必要な追加準備は?
常時電源(BATT系統)の配線が必須だ。ACC電源のみでは駐車監視は機能しない。また、ドラレコ本体が駐車監視機能に対応していることを事前に確認すること。コムテック ZDR065は専用オプションケーブル(HDROP-14)を追加することで駐車監視に対応できる。
Q4. ドラレコの取り付けは車検に影響しますか?
フロントガラスの上部20%以内に取り付け、かつ運転視野を妨げない位置であれば車検への影響はない。吸盤固定でもテープ固定でも問題ないが、取り付け位置が保安基準から外れると指摘を受ける場合がある。
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