更新日:2026年3月
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結論:ノア 90系の異音は発生箇所で原因が大きく異なる
ノア 90系で異音が発生した場合、原因は大きく8パターンに分かれます。音の種類と発生する状況を把握すれば、原因の候補を絞り込めます。「走行中だけ鳴る」「停車中にも聞こえる」「気温が高い日に出る」など、条件を整理して読み進めてください。
本記事はノア 90系(2022年1月〜現行)の情報です。型式はMZRA90W(ガソリン2WD)・MZRA95W(ガソリン4WD)・ZWR90W(HV 2WD)・ZWR95W(HV 4WD)の4種があります。ガソリン車とHV車では異音の発生箇所が異なる場合があるため、お乗りの型式をご確認のうえお読みください。
ノア 90系で報告が多い異音8パターンと原因
ダッシュボード・内装のきしみ音(ギシギシ・ミシミシ)
ノア 90系で最も多い異音の報告が、ダッシュボード周辺のきしみ音です。原因の大半は樹脂パーツ同士の接触です。温度変化で樹脂が膨張・収縮を繰り返し、パーツ間の隙間が変化して擦れ音が生じます。
夏場の直射日光を受けた直後や、冬場の冷え込みが厳しい朝に出やすい傾向があります。Aピラーカバーやセンターコンソール周辺のクリップ緩みも原因の一つです。ダッシュボードの裏側に配線やハーネスが接触しているケースもあります。
走行中の段差で音が出る場合、内装の取り付けクリップが外れかけている可能性が高いです。クリップの増し締めや、接触箇所への防振テープ貼付で改善するケースが多く報告されています。
足回りの異音(コトコト・ゴトゴト)
段差を乗り越えた際の「コトコト」「ゴトゴト」は、足回り部品の劣化サインです。原因として多いのはスタビライザーリンクのブッシュ劣化です。ゴム製ブッシュが摩耗するとリンクに遊びが生じます。路面の凹凸を拾って打音が発生する仕組みです。
走行距離5万km前後から症状が出始める傾向があります。ロアアームのボールジョイントやタイロッドエンドの摩耗も候補です。片側だけで音が出る場合、該当する側のブッシュやジョイントを重点的に点検してください。
ショックアブソーバーのオイル漏れによる異音は、段差での「ドンドン」という突き上げ感を伴います。底付き感がある場合はショック本体の交換が必要になります。
ブレーキの異音(キーキー・シャリシャリ)
ブレーキペダルを踏んだ際の「キーキー」音は、ウェアインジケーターの警告音です。パッド残量が2〜3mmを下回ると金属製のインジケーターがローターに接触します。この接触で高音が発生する仕組みです。
新品パッドへ交換した直後にも一時的に鳴くケースがあります。当たり面がなじむまで100〜200km走行すると収まることが多いです。「シャリシャリ」という薄い接触音はローター表面の錆が原因です。雨天後の駐車翌朝に出やすく、数回のブレーキ操作で消えるなら問題ありません。
常時「ゴー」「グー」と低い音が出る場合はローターの偏摩耗や歪みの可能性があります。この場合はローター交換が必要です。
エンジンルームの異音(カラカラ・キュルキュル)
エンジン始動直後の「キュルキュル」音は、補機ベルトの劣化やテンショナーの張力低下が原因です。ベルトのゴムが硬化してプーリーとの摩擦が変わり、滑り音が発生します。
「カラカラ」という金属的な打音は、ウォーターポンプのベアリング摩耗が候補です。オルタネーターの内部劣化も考えられます。アイドリング中に聴診器で発生源を特定する手法が有効です。
ガソリン車(M20A-FKS)では、直噴インジェクターの作動音が「カチカチ」と聞こえる場合があります。これはエンジン構造上の正常な動作音で、修理の対象外です。
ハイブリッド車・CVT特有の異音
Direct Shift-CVTのジャダー音(ガソリン車)
ノア 90系のガソリン車にはDirect Shift-CVTが搭載されています。発進用のギヤ機構を持つ特殊なCVTです。低速発進時に「ブルブル」「ガガガ」と振動を伴う異音が出る場合があります。CVTフルード(CVTF)の劣化やロックアップ制御の不具合が原因です。
CVTフルードの交換推奨時期はメーカー指定で10万kmです。ただし市街地走行が多い場合は5〜7万kmで劣化が進むケースもあります。フルード交換で改善することが多いため、ディーラーでの点検を検討してください。
タイヤやホイールに起因する振動音と混同しやすい点にも注意してください。偏摩耗やホイールバランスの崩れでも似た症状が出ます。タイヤの状態が気になる場合は、ノア 90系のタイヤおすすめ記事で選び方を確認できます。
ハイブリッドシステムのモーター音・インバーター音
ノア 90系ハイブリッド(ZWR90W / ZWR95W)では、低速走行時やEV走行時に「キーン」「ヒューン」という高周波音が聞こえます。インバーターやモーターの正常な動作音であるケースが大半です。
異常と判断すべき基準は3つあります。音量が急に大きくなった場合、金属音に変わった場合、HVシステム警告灯が点灯した場合です。いずれかに該当するならディーラーでの診断が必要です。正常音と故障音の区別は診断機器がないと難しいため、気になったらまず録音しておくのが得策です。
DIYで対処できるケースとプロに任せるべきケース
DIY対処が可能な異音
内装のきしみ音は、原因箇所を特定できればDIYで対処しやすい部類です。パネル裏への防振テープ貼付やクリップ交換で改善します。費用は材料費のみで500〜2,000円(税込)程度です。
ブレーキパッドの軽い鳴きには、面取りやグリス塗布で対応できます。ただしパッド残量が3mm以下の場合はパッド交換が必要です。DIYでのパッド交換は中級レベルの整備知識が求められます。
ホイールナットの緩みが原因の異音もあります。走行後にナットの締め付けトルク(103N・m)を確認すると予防につながります。ホイール交換を検討中の方は、ノア 90系のホイールおすすめ記事で適合情報を確認できます。
ディーラー・整備工場に相談すべき異音
以下の3つに該当する異音は、放置すると安全性に直結するためプロへの依頼を推奨します。
- 足回りからの金属打音 — スタビリンクやボールジョイントの損傷は操縦安定性を低下させる
- エンジンからの連続的な異常音 — ウォーターポンプの故障はオーバーヒートにつながる
- HVシステム警告灯の点灯を伴う異音 — 高電圧系統のため自己診断は危険
修理費用の目安は以下のとおりです。スタビライザーリンク交換は片側8,000〜15,000円(税込・部品+工賃)です。ブレーキパッド交換は1軸15,000〜25,000円(税込)、ウォーターポンプ交換は30,000〜50,000円(税込)が相場です。
異音を放置するリスクと予防策
ブレーキパッドの摩耗を放置するとローターまで損傷します。修理費用がパッド交換のみの3〜5倍に膨らむケースも珍しくありません。スタビライザーリンクのブッシュ劣化は、高速走行時のふらつきにつながります。コスパの観点では、初期段階での対処が圧倒的に有利です。
予防策として、6か月または5,000kmごとの定期点検が基本です。異音を感じたら「どの状況で鳴るか」「どんな音質か」「いつ頃から始まったか」の3点をメモしてください。スマートフォンで録音してからディーラーに相談すると、原因の特定がスムーズに進みます。
Q1. ノア 90系でダッシュボードがきしむのは不具合ですか?
多くの場合、不具合ではなく樹脂パーツの温度変化による膨張収縮が原因です。気温差が大きい季節に出やすく、防振テープやクリップの増し締めで改善します。納車直後から気になる場合は、初回点検時にディーラーへ相談してください。
Q2. ブレーキの異音は車検に影響しますか?
ブレーキパッドの残量が基準値(1.6mm)を下回ると車検不適合です。「キーキー」音が常時発生する状態はパッド残量2〜3mmのサインです。次回車検までに交換が必要です。ローターの偏摩耗も車検時の検査対象に含まれます。
Q3. 異音の修理費用の目安はどれくらいですか?
箇所別の費用目安は以下のとおりです。内装きしみ対策(DIY)は500〜2,000円(税込)です。ブレーキパッド交換は1軸15,000〜25,000円(税込)、スタビリンク交換は片側8,000〜15,000円(税込)、ウォーターポンプ交換は30,000〜50,000円(税込)が目安です。ディーラーと整備工場で工賃に差があるため、見積もり比較を検討してください。
まとめ
ノア 90系の異音は、発生箇所と音の種類で8パターンに分類できます。内装きしみはDIYで対処しやすく、足回りやエンジンの金属音はプロに任せてください。ハイブリッド車のモーター音は正常動作音との見極めがカギです。異音を感じたら早めに原因を特定し、適切なタイミングで対処してください。

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