更新日:2026年2月
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結論:ハイエースのリアスピーカーはDIYで劇的に改善できる
ハイエース200系のリアスピーカー事情は、グレードによって大きく異なります。スーパーGLや純正ナビ付き車には10cm口径のリアスピーカーが標準装備されていますが、DX系グレードはリアスピーカーレスが基本です。
純正10cmスピーカーを搭載しているグレードでも、その音質は「BGM程度」と評するオーナーが多く、社外16cmスピーカーへの交換で後席の音環境が大きく変わります。純正レス車への増設も、専用ハーネスを使えばカプラーオンで対応できます。
本記事では、グレード別の純正リアスピーカー搭載状況の確認方法から、実績のある交換・増設スピーカー5製品の比較、DIY取り付け手順までを解説します。
まず確認|ハイエース200系のリアスピーカー搭載状況
グレード別の純正リアスピーカー有無
ハイエース200系のスピーカー構成は、オーディオシステムによって以下のように分かれます。
6スピーカーシステム(スーパーGLなど上位グレード)
- フロントスピーカー:16cm・定格20W(最大40W)
- リアスピーカー:10cm・定格13.3W(最大33.3W)/リアクォータートリム内
- ルーフスピーカー:10cm・定格13.3W(最大33.3W)/フロントルーフ内
4スピーカーシステム(GLパッケージなど中間グレード)
- フロントスピーカー:16cm
- リアスピーカー:10cm
2スピーカーシステム(DX系)
- フロントスピーカーのみ:16cm
- リアスピーカーは非搭載
DX系グレードはリアスピーカーが未装備ですが、ナビ裏の配線を確認すると、実はリアスピーカー用のカプラーがあらかじめ設けられているケースが多くあります。この点が増設を比較的しやすくしている理由です。
取り付け位置:リアクォーターとDピラーの2パターン
ハイエース200系のリアスピーカー位置は、グレードや仕様によって異なります。
- リアクォータートリム(側面内張り)内:最も一般的な位置。純正スピーカーもここに搭載されています。
- Dピラー(リア最後部ピラー):ベッドキット装着車や車中泊仕様では、クォーター位置がベッドと干渉するケースがあります。そのような車両向けにDピラースピーカーキットも販売されています。
ベッドキットを搭載しているオーナーは、先に配置を確認してからスピーカーを選ぶことをおすすめします。
ハイエース200系リアスピーカー選びの重要ポイント
奥行きの確認が最優先
ハイエース200系のリアスピーカー交換で最も重視すべきなのは、スピーカーの奥行き(マグネット部の出っ張り)です。クォータートリム内のスペースは非常に限られており、取り付けられる奥行きには上限があります。
実際の取り付け事例では「16cmユニットでもギリギリ」という報告が多く、大型マグネットを搭載したハイグレード品は物理的に入らないケースがあります。購入前には必ず各メーカーの適合表またはコミュニティの取り付け事例で奥行きを確認することが重要です。
口径:16cmが実績豊富
純正10cmから社外スピーカーに交換する際は、16cm口径への交換が定番です。口径を大きくすることで低域の再生能力が増し、音の厚みと迫力が大幅に向上します。
17cm対応のバッフルボードが使えるケースもありますが、スペース的にシビアなため、ハイエースへの取り付け実績が豊富な16cmを中心に選ぶのが確実です。
コアキシャルとセパレートの選択
| タイプ | 特徴 | ハイエースでの適性 |
|---|---|---|
| コアキシャル(同軸2ウェイ) | ウーファーとツイーターが一体。取り付け簡単 | クォーター位置への交換に最適 |
| セパレート | ウーファーとツイーターが別体。定位感が高い | ツイーター追加設置が必要。音質重視向け |
リアスピーカーについては、クォーター位置へのポン付けが主流であることから、コアキシャルタイプの方が取り付けハードルが低くなります。
純正レス車は増設ハーネスが必要
DX系グレードなど、リアスピーカーが未搭載の車両にスピーカーを増設する場合、専用のリアスピーカー増設ハーネスが別途必要になります。純正コネクターに差し込むだけのカプラーオン設計で、純正配線の切断なしに増設できます。
リアエアコン付き仕様とリアエアコンなし仕様でハーネスの形状が異なる場合があるため、購入前に自車の仕様を確認してください。
ハイエース200系リアスピーカーおすすめ5選
1. カロッツェリア TS-F1640-2|ハイエースへの取り付け実績No.1
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | コアキシャル2ウェイ |
| 口径 | 16cm |
| 周波数特性 | 34Hz〜58kHz |
| 最大入力 | 160W |
| 定格入力 | 30W |
| ハイレゾ対応 | あり |
カロッツェリア(Pioneer)のエントリーコアキシャルスピーカーで、ハイエース200系リアへの交換事例が最も多い製品の一つです。後継モデルのTS-F1640IIも同寸法で取り付け可能です。
ツイーターに採用された「バランスドドームダイヤフラム」が58kHzまでの超高域を再生し、ハイレゾ音源にも対応します。奥行きが抑えられた設計のため、スペースの限られたハイエースリアでも取り付けやすいのが大きな強みです。
純正10cmの「BGMが流れるだけ」という状態から、低音の厚みと音の解像度が大きく改善します。純正ヘッドユニットのままでも効果を体感しやすい製品です。
こんな方に向いている:取り付け事例が豊富なものを選びたい方、コストを抑えて音質向上したい方
2. KENWOOD KFC-RS165S|セパレートでコスト重視の音質向上
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | セパレート2ウェイ |
| 口径 | 16cm |
| ハイレゾ対応 | あり |
| 特徴 | ツイーター付属、カスタムフィット設計 |
| メーカー希望小売価格 | 約17,700円(税込) |
KENWOODのRSシリーズは2023年に発表されたエントリーモデルながら、全モデルがハイレゾ対応という点が特徴です。セパレートタイプのため、ウーファーをクォーター位置に取り付けつつ、ツイーターを別の場所に配置することで音の立体感・定位感が向上します。
「リング状ディフューザー」設計により、ボーカル帯域とハイレゾ帯域の音の干渉を抑え、高域の透明感が際立ちます。ツイーターの取り付け角度調整機能もあり、音の向きを好みに合わせてセッティングできます。
ハイエース200系でのセパレートスピーカー取り付けは、ツイーターの設置場所を別途確保する必要がありますが、その手間に見合う音のグレードアップが期待できます。
こんな方に向いている:音の定位感・立体感を重視する方、ナビの出力を活かして音楽をしっかり楽しみたい方
3. カロッツェリア TS-F1640S-2|フロントと統一できるセパレート
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | セパレート2ウェイ |
| 口径 | 16cm |
| 周波数特性 | 34Hz〜58kHz |
| 最大入力 | 160W |
| ハイレゾ対応 | あり |
TS-F1640-2のコアキシャル版と同じFシリーズの16cmセパレートモデルです。フロントスピーカーをTS-F1640S-2(またはTS-F1740S-2)に換装している場合、リアも同シリーズで揃えることで音質の統一感が生まれます。
純正ナビ内蔵のイコライザーを活用しながらフロント・リアのバランスを整えると、後席でも明瞭な音場を得られます。コアキシャルとセパレートのどちらを選ぶか迷った場合は、フロントスピーカーのタイプに合わせるのが選びやすい方法です。
こんな方に向いている:フロントと同シリーズで音質を統一したい方、セパレートの恩恵をリアでも得たい方
4. ALPINE SPM-50C|天井増設で後席全体をカバーするルーフスピーカー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | ルーフ取り付け型(5cm) |
| 口径 | 5cm |
| 適合 | 200系標準ボディ標準ルーフ/ワイドボディミドルルーフ(リアエアコン装備車) |
| 適合型式 | 1型〜8型(H16.8〜現行) |
| 参考価格 | 約34,500円(税込)※アルパイン公式ストア特別価格 |
ハイエース専用設計のルーフ取り付けスピーカーです。天井からサウンドを降らせる構造のため、後部座席全体に均一な音が届きます。特に3列目や荷室付近での音の届きが課題となるワゴン仕様や、クォーター位置がベッドキットで塞がれた仕様に有効な選択肢です。
コンパクトな5cmドライバーながら、アルパインの音響チューニングにより車内用途での音質は十分。既存のナビやヘッドユニットに追加接続する形で使用します。ベースとブラケット、グリルがセットで付属します。
注意点:リアエアコン装備車対応の専用設計です。リアエアコンなし仕様の車両は適合外の場合があるため、購入前に型式・年式を確認してください。
こんな方に向いている:ベッドキット装着車でリアクォーターが塞がれている方、後席全体を音でカバーしたい方
5. 200系ハイエース専用 リアスピーカー増設ハーネス(カプラーオン)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | スピーカー増設用ハーネス |
| 素材 | 日本製(矢崎総業等の国内部品使用) |
| ケーブル長 | 3m×左右2本 |
| 適合 | 200系ハイエース リアエアコン取付仕様 |
| 接続方式 | 純正コネクターへのカプラーオン |
DX系グレードなどリアスピーカーレス車両に、純正配線を傷つけずにリアスピーカーを増設するための専用ハーネスです。ナビ裏のスピーカー出力コネクターに差し込む形で接続でき、はんだ付けや配線の切断が一切不要です。
日本国内のメーカー製部品を使用し、端子はプレス機による本格圧着で製造されています。市販品の中では信頼性が高い製品として、ハイエースDIYコミュニティで多く取り上げられています。
注意:リアエアコンの有無によってコネクター形状が異なる場合があります。リアエアコンなし仕様の車両は、Dピラー取付仕様のハーネス(ASIN: B0CNRMTF68)が対応している場合があるため、自車の仕様と照合してから購入してください。
こんな方に向いている:DXグレードなどリアスピーカー非搭載車のオーナー、純正配線を傷めずにDIY増設したい方
スピーカー5製品 比較一覧
| 製品名 | タイプ | 口径 | 価格帯 | ハイエース向け |
|---|---|---|---|---|
| カロッツェリア TS-F1640-2 | コアキシャル | 16cm | 約8,300円 | 取り付け実績豊富 |
| KENWOOD KFC-RS165S | セパレート | 16cm | 約12,000円 | 定位感重視ならこれ |
| カロッツェリア TS-F1640S-2 | セパレート | 16cm | 約12,700円 | フロントと統一しやすい |
| ALPINE SPM-50C | ルーフ型 | 5cm | 約34,500円 | ベッドキット装着車向け |
| 増設ハーネス | 配線部品 | – | 数千円 | 純正レス車の増設に必須 |
バッフルボードと必要工具
バッフルボードの選択肢
純正10cm位置に16cmスピーカーを取り付けるには、インナーバッフルボード(スペーサー兼マウント)が必要になります。
カロッツェリア UD-K5311(ハイエース専用)
フロントドア向けのハイエース専用インナーバッフルですが、スペースに合わせてリアクォーターへの転用事例もあります。MDF素材で剛性が高く、純正ドア形状に沿った設計のため取り付け精度が安定します。Amazonで購入可能(ASIN: B0BGWPJPVN)。
MDF自作バッフルボード
コストを抑えたい場合、MDFボードをカットして自作する方法もあります。内外径を指定してネット上で加工を依頼することも可能ですが、取り付け精度と防水性の確保に注意が必要です。
必要工具
| 工具 | 用途 |
|---|---|
| 内張り剥がし(プラスチック製) | 内装パネルの取り外し |
| トルクスレンチ(T25〜T30) | リアクォータートリムの固定ビス |
| ドライバー(プラス) | スピーカーのネジ取り外し |
| 配線コネクター or 検電テスター | 配線確認用 |
ハイエース200系リアスピーカー交換の手順
ここでは、標準的なリアクォーター位置の10cmスピーカーを16cmに交換する手順を説明します。
ステップ1:リアゲート周辺の内装を外す
リアゲート(バックドア)のゴムウェザーストリップを手で引き剥がします。その後、リアゲート周辺の内張りパネルを内張り剥がしで浮かせながら取り外します。固定クリップは再使用することが多いため、折らないよう注意しながら外してください。
ステップ2:リアクォータートリムを外す
スピーカーが格納されているリアクォーターの内張りを外します。トルクスビスで固定されている箇所があるため、トルクスレンチ(T25程度)を準備しておいてください。内張り剥がしでクリップを外しながら、パネルを手前に引き出すように外します。
ステップ3:純正スピーカーを取り外す
内張りを外すと純正スピーカーが見えます。固定ネジ(通常3本)を外し、コネクターを引き抜いてスピーカーを取り出します。
純正スピーカーは10cm口径で、バッフルボードなしに直接固定されているケースが多いです。取り付け穴のサイズと奥行きを実測し、新しいスピーカーが収まるかどうかを確認します。
ステップ4:バッフルボードにスピーカーを固定する
新しい16cmスピーカーをバッフルボードに取り付けます。コネクターが車体と干渉しないよう、スピーカーに付属のスポンジを巻いておくと安心です。
ステップ5:配線を接続して動作確認
配線コネクターを車体側に接続し、ナビやヘッドユニットの電源を入れて音が出ることを確認します。左右の音が正常に出ているかチェックしてください。
ステップ6:内張りを元に戻す
動作確認が取れたら内張りを元に戻します。クリップはしっかりはまったことを確認してください。
ハイエース200系のナビ選びについてはこちらで詳しく解説しています。ナビのオーディオ出力設定もスピーカー交換後の音質に影響します。
音質をさらに高めるオプション:デッドニング
スピーカーを交換した後、さらに音質を向上させたい場合はデッドニング(制振処理)が有効です。
ハイエースはロードノイズが比較的大きい車種であり、内張りの振動や外部ノイズがスピーカーの音質に影響します。制振シートをリアクォーターパネルの鉄板部分に貼ることで、不要な振動を抑え、スピーカーの音の透明感が増します。
デッドニング材の貼り付けは内張りを外す工程で同時に実施できるため、スピーカー交換と一緒に行うのが効率的です。
また、スピーカー交換後はナビやヘッドユニットのイコライザー設定を調整することも重要です。リアスピーカーのレベルをフロントと合わせて設定することで、後席への音の届き方が改善します。
ハイエース200系のシートカバーと合わせてカスタムすると、車内の快適性がトータルで向上します。
よくある質問
Q. DXグレードにリアスピーカーを増設できますか?
A. 増設できます。ただし、ナビ裏にリアスピーカー用のカプラーがあらかじめ設けられているかどうかを先に確認してください。純正ナビ付き車であれば、専用の増設ハーネスをカプラーオンで差し込むだけで配線が完了する場合があります。
Q. ベッドキットを付けているとリアスピーカーは取り付けられませんか?
A. クォーター位置のスピーカーがベッドで塞がれてしまうケースがあります。その場合はDピラー取り付けキットや、ALPINE SPM-50Cのようなルーフ取り付け型スピーカーが有効です。
Q. リアスピーカーだけ交換しても音は良くなりますか?
A. はい、改善します。特に純正10cmから16cmへの口径アップは効果が大きく、低音の厚みと音の広がりが体感できます。フロントスピーカーと組み合わせると、より均一な音場が得られます。
Q. スピーカー交換は車検に影響しますか?
A. 純正の取り付け位置に収める範囲であれば車検に影響しません。内装から突き出るような取り付けや、車体に穴を開けるような加工は別途判断が必要です。
Q. 奥行きの制限はどれくらいですか?
A. ハイエースリアクォーターの取り付けスペースは製品により異なりますが、奥行き55〜60mm以内に収めることが推奨されています。購入前にメーカーのスペックシートと取り付け事例を確認してください。
まとめ
ハイエース200系のリアスピーカーは、グレードによって純正搭載の有無が異なりますが、交換・増設ともにDIYの難易度は高くありません。最大の注意点は取り付けスペースの奥行きで、事前に実績のある製品を選ぶことで失敗を防げます。
選び方のまとめとしては、次の通りです。
- コスト重視でとにかく試したい:カロッツェリア TS-F1640-2(コアキシャル)
- 音の定位感・ステージ感を求める:KENWOOD KFC-RS165S(セパレート)
- フロントと統一して本格的に楽しみたい:カロッツェリア TS-F1640S-2
- ベッドキット装着車・天井増設希望:ALPINE SPM-50C
- DXグレードでまず配線から整えたい:増設ハーネス(B0DBVPKBW9)
リアスピーカーの交換・増設は、ハイエースのオーディオカスタムの中でも効果が実感しやすいメニューの一つです。
また、快適なドライブ環境を整えるなら、以下の関連記事もあわせて参考にしてください。

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