更新日:2026年3月
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結論:ZC33Sのドラレコ取り付けは低背ヒューズと配線ルートがカギ
スイフトスポーツ(ZC33S)にドライブレコーダーを取り付ける際、つまずきやすいポイントは3つあります。ヒューズの種類が低背タイプであること、リアカメラの蛇腹配線、そしてエアバッグ周辺の配線回避です。この記事では、DIYでの取り付けに必要な工具・手順・注意点をデータとともに整理しています。
ZC33Sにドラレコを取り付ける前に確認すべきこと
作業を始める前に、ZC33S固有の仕様を押さえておく必要があります。ここを見落とすと、購入したパーツが合わないといったトラブルに直結します。
対応ヒューズの種類は「低背ヒューズ」
ZC33Sのヒューズボックスには低背ヒューズが使われています。一般的なミニ平型ヒューズとは形状が異なるため、ドラレコ付属の電源ケーブルやヒューズ電源が対応しているか事前に確認してください。
低背ヒューズの外形寸法は約11mm x 4mm x 16.3mmです。ミニ平型(約10.9mm x 3.6mm x 16.3mm)と見た目が似ていますが、端子幅が異なるため物理的に差し込めません。エーモンの低背ヒューズ電源(品番4941、15A対応)が定番です。
ヒューズボックスの位置と電源の取り方
ヒューズボックスは助手席側のグローブボックスを取り外した左奥にあります。グローブボックスの取り外しは、左右のストッパーを内側に押し込むだけで完了します。工具は不要です。
電源取得に使うヒューズは以下の2箇所が定番です。
| 用途 | ヒューズ番号 | 容量 | 通電タイミング |
|---|---|---|---|
| ACC電源(ドラレコ本体) | #32(ACC2) | 15A | エンジンON時のみ |
| 常時電源(駐車監視用) | #12(リアフォグ) | 15A | 常時通電 |
駐車監視機能を使わない場合はACC電源のみで問題ありません。アースは助手席足元のボルトに接続します。
LED交換やナビ取り付けでも同じヒューズボックスを使います。スイフトスポーツのLED交換の記事でも電源の取り方を解説しています。
必要な工具・パーツ一覧
作業を始める前に、以下の工具とパーツを準備してください。
| 工具・パーツ | 用途 | 参考価格(税込) |
|---|---|---|
| 内張りはがし | Aピラーカバー・ウェザーストリップの取り外し | 500〜1,500円 |
| エーモン低背ヒューズ電源 4941(15A) | ヒューズボックスからの電源取り出し | 548円 |
| 配線ガイド(針金・エーモン1161等) | 蛇腹内の配線通し | 400〜800円 |
| タイラップ(結束バンド)10本以上 | 配線の固定 | 200〜500円 |
| プラスドライバー | パネル固定ネジの着脱 | 手持ちでOK |
| 検電テスター | ACC・常時電源の確認 | 500〜1,000円 |
| マスキングテープ | カメラ仮止め・傷防止 | 100〜300円 |
合計で2,000〜5,000円程度です。ドラレコ本体の価格とあわせて予算を組んでください。
ホイールやタイヤの作業と違い、特殊工具は不要です。ZC33SのPCD・オフセット情報を参考に、足回りのDIYと比較してみてください。ドラレコ取り付けのほうがハードルは低めです。
フロントカメラの取り付け手順
フロントカメラの取り付けは3つのステップで進めます。
Step 1:取り付け位置の決定
フロントカメラはフロントガラスの上端から20%以内の範囲に設置します。道路運送車両法(保安基準第29条)では、運転者の視野を妨げない位置への設置が求められています。
実測値として、ZC33Sのフロントガラス上端からルームミラー取付部までの距離は約120mmです。ルームミラーの裏側に設置すると、運転中の視界を遮りにくく、外からもカメラが目立ちません。
ワイパーの拭き取り範囲内であることも確認してください。雨天時に水滴がレンズにかかると録画品質が落ちます。
Step 2:Aピラーカバーの取り外し
電源ケーブルをフロントガラス上部からヒューズボックスまで隠すには、Aピラーカバーの内側を通します。
手順は以下のとおりです。
- ウェザーストリップ(ゴムモール)をフロントガラス側から手で引っ張って外す
- Aピラーカバーを手前に引いてクリップを外す(上側から順に3箇所)
- カバー裏側にケーブルを這わせ、タイラップで固定する
- カバーを元に戻し、クリップがカチッと鳴るまで押し込む
クリップは樹脂製で折れやすいため、内張りはがしでゆっくり起こすのがコツです。破損した場合はスズキ純正クリップ(約100円/個)で交換できます。
Step 3:電源配線の接続
ヒューズボックスでの配線手順です。
- 検電テスターでACC2(#32)ヒューズの通電方向を確認する
- 既存のヒューズを引き抜く(ヒューズプラー使用)
- 低背ヒューズ電源の電源取り出し側を「常時電源側」に挿す
- ドラレコの赤線(ACC)を低背ヒューズ電源の出力線に接続する
- 黒線(アース)を助手席足元のボルトに共締めする
ヒューズの向きを間違えると、ヒューズが切れてもドラレコが通電し続ける状態になります。検電テスターでの確認を省略しないでください。
リアカメラの配線ルートと取り付け手順
前後2カメラタイプの場合、リアカメラの配線が作業の中で最も手間がかかります。
Step 1:配線ルートの選択
ZC33Sでの標準的な配線ルートは以下のとおりです。
フロントカメラ → 天井内張り → Cピラー → バックドア蛇腹 → リアゲート内 → リアカメラ
配線の総延長は約4〜5mです。多くの前後2カメラ型ドラレコには6〜8mのリアカメラケーブルが付属しているため、長さは足ります。余ったケーブルはCピラー内やリアゲート内に束ねて収納します。
センターピラー(Bピラー)にはSRSサイドエアバッグが内蔵されています。配線をBピラー内に通すのは避けてください。エアバッグ展開時に配線が干渉すると、正常に動作しないリスクがあります。
Step 2:蛇腹部分の配線通し
バックドアとボディをつなぐ蛇腹(ゴムブーツ)の中に配線を通します。この作業がZC33Sのドラレコ取り付けで最も難しいポイントです。
- バックドアを開け、蛇腹の両端のカバーを外す
- 蛇腹をボディ側・ドア側それぞれから引き抜く
- 配線ガイド(針金)を蛇腹の中に通す
- ガイドの先端にリアカメラケーブルをテープで固定し、引き抜く
- 蛇腹を元に戻し、カバーを取り付ける
蛇腹内部は90度以上曲がっている箇所があります。直径0.8〜1.0mmのステンレス針金が通しやすいです。エーモンの配線ガイド(品番1161)を使う方法もあります。
無理に押し込むとケーブルの被覆が破れて断線の原因になります。針金を先に通してから引っ張る方式を推奨します。
Step 3:リアカメラの固定位置
リアカメラはバックドアガラスの上部に両面テープで固定します。設置時に注意すべき点は2つあります。
1つ目は熱線(デフォッガー)の回避です。ZC33Sのリアガラスには横方向の熱線が等間隔で入っています。カメラのレンズ中心が熱線と重ならない位置を選んでください。数値上は、ガラス上端から30〜50mmの範囲が熱線の間隔が広く、設置しやすいです。
2つ目はワイパーの拭き取り範囲です。ZC33Sのリアワイパーは上向きのアーチ型で動くため、ガラス中央上部はワイパーが届きません。雨天走行時の視認性を考えると、ワイパー可動範囲内に設置するのが理想です。
よくある失敗と対処法
実際のDIY取り付けで報告が多い失敗パターンを3つ紹介します。
ヒューズタイプの間違い
最も多い失敗です。ZC33Sは低背ヒューズを使用しています。ミニ平型ヒューズ用の電源パーツを購入してしまうと、端子のサイズが合わず使用できません。
対処法は、購入前にパッケージの「低背ヒューズ対応」表記を確認することです。エーモン製品であれば品番4941(15A)または4851(10A)が低背ヒューズ対応です。
エアバッグ配線への干渉
Bピラー内にはSRSサイドエアバッグのハーネスが通っています。配線を通す際にこのハーネスを押したり、タイラップで束ねたりすると、エアバッグの動作に影響するリスクがあります。
対処法は、Bピラーを避けて天井内張りとCピラーを経由するルートを選ぶことです。
リア蛇腹の配線通しで断線
蛇腹の中でケーブルを無理に押し込むと、内部のカーブで被覆が破れます。断線すると映像が途切れる、ノイズが入るといった症状が出ます。
対処法は、配線ガイド(針金)を先に通し、ケーブルをテープで固定してから引き抜く方法で通すことです。引き抜く際も力を入れすぎないのがポイントです。
Q1. DIY初心者でもZC33Sにドラレコを取り付けられますか?
フロントカメラのみであれば初心者でも対応できます。電源をシガーソケットから取る方法なら、作業時間は30分程度です。ただし、配線を隠す場合やリアカメラの取り付けは中級レベルの作業です。蛇腹の配線通しに自信がない場合は、プロに依頼する選択肢もあります。工賃の相場は15,000〜25,000円程度です。
Q2. 駐車監視機能を使う場合、追加で必要な配線はありますか?
駐車監視機能にはACC電源に加えて常時電源の接続が必要です。ZC33Sではヒューズ#12(リアフォグ・15A)から常時電源を取る方法が一般的です。また、ドラレコメーカーが販売する駐車監視用の直結配線キット(2,000〜4,000円程度)を使うと、ACC・常時電源・アースの3線を1つのハーネスで接続できます。
まとめ
ZC33Sへのドラレコ取り付けで押さえるべきポイントは3つです。低背ヒューズへの対応、蛇腹経由のリア配線ルート、SRSエアバッグ周辺の回避です。工具・パーツの合計費用は2,000〜5,000円程度で、作業時間は1.5〜3時間が目安になります。
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