更新日:2026年3月
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結論:コスパと車検対応で選ぶならMONSTER SPORTかWANGAN357
エブリイワゴン(DA17W)のリフトアップキットは、20mm〜40mmの範囲で複数のメーカーが競合しています。比較した結果、選び方のカギになるのは「リフトアップ量」「車検対応の確実性」「トータルコスト」の3軸です。本記事では、この3軸をもとにAmazonで購入できる5製品を比較し、用途別の選び方を解説します。
エブリイワゴンにリフトアップが選ばれる理由
DA17W型エブリイワゴンは、軽ワゴンの中でもリフトアップカスタムの人気が高い車種です。その理由は3つあります。
第一に、箱型のボディ形状がリフトアップとの相性に優れています。車高が上がることで、SUVやクロカン車に近いシルエットに変化します。ショートバンパーやスキッドバンパーとの組み合わせで、オフロード感を演出できるのも特徴です。
第二に、アウトドアユースでの実用性が向上します。キャンプ場の未舗装路や河川敷のアプローチで、純正車高では底面を擦る心配があった場面でも、40mm上がるだけで走破性に差が出ます。
第三に、荷物を積載した際の車高沈み込みを軽減できます。エブリイワゴンは積載量が多い車種のため、重い荷物を積むとリアの車高が下がりがちです。リフトアップスプリングはバネレートが純正より硬めに設計されているため、積載時のボトミング(底付き)を抑える効果もあります。
加えて、DA17型エブリイはバン(DA17V)とワゴン(DA17W)でプラットフォームを共有しています。そのため、リフトアップキットの多くが両方の型式に対応しており、パーツの選択肢が豊富です。同じプラットフォームを使うスクラム(DG17V/DG17W)やNV100クリッパー(DR17V/DR17W)のオーナーも、同一のキットを流用できるケースが大半です。
エブリイワゴンのリフトアップ、3つの選び方
リフトアップキットの選定で失敗しないためには、自分のカスタム方針を事前に明確にすることがカギになります。以下の3つの比較軸を押さえておけば、製品選びで迷う場面を減らせます。
本記事のおすすめ選定基準
本記事では以下の基準で製品を選定しています。
- DA17V / DA17W の2WD・4WD両方に適合確認済み(メーカー公式の適合情報あり)
- 保安基準適合品のみ(構造変更なしで車検に対応)
- 税込価格 35,000〜56,000円の価格帯(工賃別)
- Amazonで購入でき、在庫が確認できる製品
- リフトアップ量20〜40mmの範囲(日常使用と車検対応の両立を考慮)
リフトアップ量で選ぶ(20mm / 40mm)
リフトアップキットは大きく2つの段階に分かれます。
20mmアップ(チョイ上げ): 見た目の変化はマイルドですが、純正ショックアブソーバーのストローク範囲内で収まるため、乗り心地への影響が小さいです。MONSTER SPORTの製品がこのカテゴリに該当します。タイヤサイズを変えなくても、車体の見え方が一回り大きくなる印象を得られます。
40mmアップ(1.5インチ相当): 外観の変化がはっきり出るため、アゲ系カスタムを目指すオーナーに向いています。165/60R15や165/80R14といった大径タイヤとの組み合わせで、トータル60mm前後のリフトアップ効果を狙えます。Spiegel・WANGAN357・FAFがこのカテゴリです。
車検対応で選ぶ(構造変更不要の40mm以内が安心)
エブリイワゴンのリフトアップで最も気になるのが車検への影響です。比較した結果、以下の基準が目安になります。
- 40mm以内: 構造変更の届出が不要(ただし光軸調整・トーイン調整は別途行う)
- 40mm超〜50mm: ショップにより見解が分かれるグレーゾーン
- 50mm超: 構造変更申請が求められる
本記事で取り上げる5製品はすべて40mm以内のリフトアップ量で、保安基準に適合しています。車検の際にはリフトアップ量よりも、光軸の角度やタイヤのはみ出しなど個別の項目が問われる点を理解しておいてください。
予算で選ぶ(部品代+工賃のトータルコスト)
部品代だけでなく、取り付け工賃と各種調整費まで含めたトータルコストで比較するのがポイントです。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 部品代 | 35,200〜55,504円(税込) |
| 取り付け工賃 | 20,000〜33,000円(税込) |
| トーイン・光軸調整 | 8,000〜11,000円(税込) |
| 合計目安 | 63,200〜99,504円 |
DIYで取り付ける場合は工賃分を節約できますが、スプリングコンプレッサーやジャッキスタンドといった工具が必要です。工具をレンタルする場合は3,000〜5,000円程度の追加コストがかかります。
エブリイワゴンのカスタム全体を検討中の方は、エブリイワゴン カスタムパーツ完全ガイドも参考にしてみてください。
車検対応リフトアップキット 5製品の比較表
5製品の主要スペックを一覧で比較します。
| 製品名 | ASIN | リフト量 | 税込価格 | 方式 | 車検 | 在庫 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| MONSTER SPORT ハイトアップスプリングセット | B0FKRCJ1BF | 約20mm | 35,200円 | コイルスプリング交換 | 保安基準適合 | 残りわずか | 国内メーカー・しなやかな乗り心地 |
| WANGAN357 リフトアップキット(スプリング) | B0B2RL4YY7 | 40mm | 39,808円 | コイルスプリング交換 | 保安基準適合 | 残りわずか | 40mm帯で最安・OEM車種対応 |
| FAF リフトアップスプリング | B0B52TW9F5 | 約35mm | 41,200円 | コイルスプリング交換 | 車検適合 | 取り寄せ | 老舗専門メーカー・パーカー処理済み |
| Spiegel アッププラス40 | B09V9P8XR8 | 40mm | 43,780円 | スペーサー追加 | 保安基準適合 | 残りわずか | 純正サスを活かせる・取り外し容易 |
| WANGAN357 リフトアップキット(ラテラルロッド付) | B0FRFYP3DP | 40mm | 55,504円 | スプリング交換+ラテラルロッド | 保安基準適合 | 残りわずか | ラテラルロッド込みで横ズレ補正 |
以下、各製品の詳細を順に解説します。
MONSTER SPORT ハイトアップスプリングセット(約20mm/35,200円)
コイルスプリング交換のみで前後約20mmの車高アップを実現する製品です。品番は520500-3930Mで、MONSTER SPORT公式のAmazon販売品です。
MONSTER SPORTはジムニーやスイフトスポーツでの実績を持つ国内メーカーで、モータースポーツ由来の技術を市販パーツに展開しています。この製品を選ぶ理由は3つあります。
第一に、純正ショックアブソーバーのストローク範囲内に収まるため、ショック交換が不要です。追加パーツなしで装着できる手軽さは、5製品中で最も優れています。第二に、国内製造でへたりや異音が出にくい設計になっています。メーカー公式サイトでは「しなやかなストロークをもたらす」と記載されており、乗り心地を大きく犠牲にしないのが狙いです。第三に、35,200円(税込)という価格は5製品中で最安です。
デメリットとして、リフトアップ量が20mmにとどまるため、見た目の変化は控えめです。純正タイヤ(145/80R12)のままだと、リフトアップしていることに気づかないオーナーもいるほどです。「さりげないチョイ上げ」を狙うなら候補に入れて損はありませんが、40mmアップを求めるなら次のWANGAN357を検討してください。
なお、MONSTER SPORTはメーカー公式サイトで取り付け手順の解説ページを公開しています。スプリング交換に特化した作業のため、スペーサー方式のSpiegelと並んで取り付け難易度は比較的低めです。2WD車でフロント約18〜23mm、リア約20〜25mmの車高アップが得られます(メーカー参考値、標準ルーフ・4AT・2WDベース)。4WD車やハイルーフ仕様では数mm少なくなる場合があります。
WANGAN357 リフトアップキット スプリングセット(40mm/39,808円)
40mmリフトアップを39,808円(税込)で実現するコストパフォーマンスの高い製品です。DA17V / DA17Wに加え、DR17・DR64・DS17・DS64といったOEM車種にも対応しており、スクラムやNV100クリッパーのオーナーも検討できます。
コスパの観点では40mmアップ帯で最安という点で優位です。保安基準適合を謳っており、構造変更なしで車検に対応できます。スプリングのみの構成で、ラテラルロッドの補正パーツは含まれていません。
デメリットとして、40mmリフトアップ時にはリア側で若干の横ズレ(ラテラルロッドの角度変化によるもの)が発生する場合があります。通常の走行に支障が出るレベルではありませんが、気になる方は同社のラテラルロッド付きキット(後述)を選ぶと安心です。
WANGAN357はエブリイ・ジムニー系カスタムパーツの専門ブランドで、DA17系向けの製品ラインナップが豊富です。スプリング単体のほか、ラテラルロッド・バンプストッパー・ショック延長ブラケットなど補助パーツも展開しており、段階的にカスタムを進められる構成になっています。OEM車種(スクラム・NV100クリッパー・ミニキャブ)にも対応しているため、購入時に型式を間違える心配が少ないのもメリットです。
FAF リフトアップスプリング(約35mm/41,200円)
FAF(Forest Auto Factory)は埼玉県蕨市に拠点を置くリフトアップ専門ショップが開発・販売しているスプリングです。DA17V・DA17W用として設計されており、パーカー処理(リン酸塩被膜処理)による防錆加工が施されています。
比較した結果、FAFの強みは専門ショップならではの実車テストに基づく設計です。同社が直接取り付け・セッティングを行った実績が豊富で、実車での挙動データに基づいたスプリングレートの最適化が行われています。リフトアップ量は約35mmで、40mmのWANGAN357やSpiegelよりやや控えめです。その分、乗り心地の変化幅を抑える方向で設計されています。価格は41,200円(税込)で、40mmアップ帯の中間に位置します。
デメリットとして、Amazonでの在庫が「取り寄せ」扱い(通常3〜4日で発送)になっています。すぐに届く即日出荷品ではないため、納期に余裕を持って注文する点を留意してください。また、取り寄せ品のためAmazon Prime対象外です。
軽自動車のリフトアップに興味がある方は、タフトのリフトアップキット比較も参考になります。同じ軽自動車カテゴリでの製品ラインナップやトータルコストの目安を比較できます。
Spiegel アッププラス40(40mm/43,780円)
Spiegelの「アッププラス40」は、純正サスペンションにスペーサーを追加する方式で40mmリフトアップを実現します。スプリング交換ではなくスペーサー追加のため、純正サスペンションの乗り味をベースに車高だけを上げたいオーナーに向いています。
この製品が他と異なる点は明確で、純正ショックアブソーバーやスプリングを活かしたまま装着できます。取り外せば純正状態に復帰できるため、リフトアップに試験的に挑戦したい場合にも選びやすいです。2WD・4WD両方に対応しています。販売元がAmazon.co.jp直販のため、Prime対応で配送の安心感があるのもメリットです。
デメリットとして、価格が43,780円(税込)とスプリング交換タイプのWANGAN357より約4,000円高い点が挙げられます。スペーサー方式はスプリング交換方式と比較して、ストロークが制限される傾向にあります。段差の多い路面では、ストローク不足を感じる場面が出る可能性があります。
Spiegelはダウンサスやタワーバーなど軽自動車向けのサスペンションパーツを幅広く展開しているブランドです。「アッププラス40」はスペーサーをサスペンションの間に挟み込む構造で、ボルトオンで装着できます。純正のスプリングやショックアブソーバーに手を加えないため、将来的にノーマルに戻したい場合や、別のリフトアップスプリングに交換したい場合に柔軟性が高い製品です。
WANGAN357 リフトアップキット ラテラルロッド付(40mm/55,504円)
WANGAN357のラテラルロッド付きキットは、40mmスプリングに加えてターンバックル式のラテラルロッドが付属する上位製品です。リフトアップ時にリアアクスルが横方向にズレる問題を、調整式ラテラルロッドで補正できます。
この製品を選ぶ理由は明確です。スプリング+ラテラルロッドをセットで購入する場合、バラ買いよりトータルコストが抑えられるケースがあります。55,504円(税込)は5製品中で最も高額ですが、ラテラルロッド単体が15,000〜20,000円前後することを踏まえると、差額は妥当な範囲に収まります。ターンバックル式のため、取り付け後に長さを微調整でき、リアタイヤのセンター出しを精密に行えます。
デメリットとして、20mmのチョイ上げ程度ではラテラルロッドの補正が不要な場合もあります。40mmフルに上げる前提でなければ、スプリングのみのキットで十分です。ラテラルロッドの追加は車体側のボルト穴加工が不要で、純正ラテラルロッドと交換する形で装着します。ターンバックル式のため、取り付け後にレンチで長さを微調整でき、リアタイヤのセンター出しを精密に行えるのがこの製品の強みです。
リフトアップ時の車検基準について詳しく知りたい方は、同じスズキ車の事例としてハスラーのリフトアップと車検の関係が参考になります。
リフトアップにかかる費用の目安
リフトアップの総費用は「部品代+工賃+調整費」の3要素で構成されます。以下に、本記事で紹介した5製品ごとのトータルコスト目安をまとめます。
| 製品 | 部品代 | 工賃目安 | 調整費 | 合計目安 |
|---|---|---|---|---|
| MONSTER SPORT | 35,200円 | 20,000〜25,000円 | 8,000〜11,000円 | 63,200〜71,200円 |
| WANGAN357(スプリング) | 39,808円 | 25,000〜33,000円 | 8,000〜11,000円 | 72,808〜83,808円 |
| FAF | 41,200円 | 19,800〜25,000円 | 込み〜11,000円 | 61,000〜77,200円 |
| Spiegel | 43,780円 | 20,000〜30,000円 | 8,000〜11,000円 | 71,780〜84,780円 |
| WANGAN357(ラテラルロッド付) | 55,504円 | 25,000〜33,000円 | 8,000〜11,000円 | 88,504〜99,504円 |
DIY取り付けのコスト比較
ショップに依頼すると工賃20,000〜33,000円が加算されますが、DIYの場合は工具のレンタル・購入費のみで済みます。
| 工具 | レンタル費 | 購入費目安 |
|---|---|---|
| スプリングコンプレッサー | 3,000〜5,000円/日 | 8,000〜15,000円 |
| フロアジャッキ(2t以上) | — | 5,000〜10,000円 |
| ジャッキスタンド(2脚) | — | 3,000〜6,000円 |
| トルクレンチ | — | 3,000〜8,000円 |
ただし、光軸調整とアライメント調整はテスターが必要なため、DIYでは完結しません。ショップへの持ち込み調整(8,000〜11,000円)は省略できない費用です。
ジムニーJB64のリフトアップ費用と比較したい方は、ジムニーJB64のリフトアップ費用まとめも参考にしてください。
リフトアップ後の車検対応ガイド
エブリイワゴンのリフトアップで車検に通すためには、いくつかのチェック項目をクリアする条件があります。
車検NGになる3つの原因
リフトアップ後に車検で不合格になる原因として、以下の3点が多く報告されています。
1. ヘッドライト光軸の上向きズレ: リフトアップにより車体前方が上がると、ヘッドライトの照射角度が上向きにズレます。対向車への眩惑を防ぐため、取り付け後には光軸調整を行ってください。費用は3,000〜5,000円程度です。
2. タイヤのフェンダーはみ出し: リフトアップに合わせて大径タイヤに変更した際、フェンダーからタイヤがはみ出すと不適合になります。165/60R15サイズまでなら、DA17Wの純正フェンダー内に収まるケースが大半です。
3. スピードメーター誤差: タイヤ外径が大きくなるとスピードメーターに誤差が生じます。許容範囲は+6%〜-10%程度です。165/60R15は純正145/80R12からの外径差が約7%のため、ギリギリの範囲に収まりますが、車検場によっては指摘される場合があります。
構造変更が必要になるケース
40mmを超えるリフトアップでは、構造変更の申請が求められるケースがあります。構造変更申請を行うと、車検証の記載内容が変更され、全高・全幅などの数値が実測値に更新されます。費用は検査手数料1,400〜2,100円+重量税(変動あり)で、手続き自体は陸運局で1日で完了します。
構造変更を行うと、次回の車検までの有効期間がリセットされる点に注意が求められます。車検の残り期間が長い状態で構造変更を行うと、その分の期間が無駄になるため、車検の直後に施工するのが費用面で合理的です。
なお、40mm以内のリフトアップであっても、車検時に検査官から指摘を受ける場合がゼロではありません。スプリング交換の有無を確認されることがあるため、保安基準適合の証明書やメーカーの適合証明を車内に保管しておくと安心です。本記事で紹介した5製品はいずれも保安基準適合を謳っているため、メーカー発行の証明書が付属するか購入前に確認してください。
車検対応の3つのチェックリスト
車検を通すために、リフトアップ後に以下の3項目を確認することを推奨します。
- ヘッドライト光軸: テスター使用で上下方向の角度を調整。費用は3,000〜5,000円程度です。
- フロントトーイン: リフトアップによりサスペンションのジオメトリが変化するため、アライメント調整を実施します。費用は5,000〜8,000円程度です。
- 最低地上高: マフラー・デフ・ブレーキパイプなどの最下部が地面から9cm以上あることを確認します。DA17Wの場合、40mmリフトアップでは最低地上高が上がる方向に変化するため、通常は問題になりません。
リフトアップで失敗しやすいポイント
購入前に確認すべき注意点
以下に該当する場合は、この記事で紹介している製品が最適ではない可能性があります。
- 50mm以上のリフトアップを目指す方 — 本記事では構造変更不要の40mm以内に絞って紹介しています。50mm以上のリフトアップには、構造変更申請と専門ショップでのセッティングが別途求められるため、コンプリートカー専門店に相談してください。
- DIY経験がまったくない方 — スプリング交換にはジャッキアップとスプリングコンプレッサーの操作が伴います。安全面のリスクがあるため、カー用品店やディーラーへの取り付け依頼(工賃20,000〜33,000円)を検討してください。
- ターボ車でハードな悪路走行を想定している方 — 本記事の製品はストリート+ライトオフロード向けです。本格的なクロカン走行には、ショックアブソーバーの同時交換やボディリフトの併用が求められます。
- 乗り心地を一切変えたくない方 — リフトアップスプリングは純正と異なるバネレートを持つため、多少の硬さの変化は避けられません。20mmアップのMONSTER SPORTが変化量を最小限に抑えたい場合の選択肢です。
乗り心地への影響と対策
リフトアップスプリングに交換すると、純正より硬めの乗り味になる傾向があります。特に40mmアップの製品では、段差を乗り越えた際の突き上げが大きくなるという声があります。
乗り心地の変化を抑えたい場合の対策は3つあります。
- 20mmアップのMONSTER SPORT製品を選ぶ: リフト量が少ないため、スプリングレートの変化も最小限に抑えられています。
- リフトアップ対応ショックアブソーバーを追加する: スプリングだけでなくショックも交換すると、減衰力のバランスが改善されます。追加費用は15,000〜30,000円(製品による)です。
- Spiegelのスペーサー方式を選ぶ: 純正スプリングをそのまま使うため、スプリング起因の硬さ変化がありません。ただしストローク制限のトレードオフがあります。
タイヤ・ホイール選びとリフトアップの関係
リフトアップの効果を最大限に引き出すには、タイヤサイズの変更が有効です。DA17Wの純正タイヤは145/80R12ですが、リフトアップ後は以下のサイズが定番です。
| タイヤサイズ | 外径 | 純正差 | ホイールサイズ | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 145/80R12(純正) | 約546mm | — | 12×4.0J | 標準装着 |
| 165/65R14 | 約571mm | +25mm | 14×4.5J | 控えめなサイズアップ |
| 165/80R14 | 約621mm | +75mm | 14×5.0J | 迫力のある外観・車検注意 |
| 165/60R15 | 約580mm | +34mm | 15×4.5J | アゲ系定番・TOYO OC使用可 |
タイヤサイズ変更時の注意点
タイヤ外径の変更はスピードメーターの誤差に直結します。メーター表示が実速度より遅く出るため、速度超過に気づきにくくなるリスクがあります。165/60R15で約+6%、165/80R14で約+14%の誤差が出ます。165/80R14は車検での許容範囲を超える可能性が高いため、車検対応を優先するなら165/60R15または165/65R14を選んでください。
人気のタイヤ銘柄としては、TOYO OPEN COUNTRY R/T(165/60R15)がアゲ系カスタムの定番です。オフロード感のあるトレッドパターンで、見た目のインパクトが大きく変わります。ほかにもYOKOHAMA GEOLANDAR A/T G015やDUNLOP GRANDTREK AT5など、オールテレーン系のタイヤが選ばれる傾向にあります。
ホイール選びのポイント
タイヤサイズを変更する場合、ホイールも同時に交換が求められます。DA17Wの純正ホイールは12インチ(4.00B×12)のため、14インチや15インチのタイヤを履くにはホイールの新規購入が不可欠です。
ホイール選びで注意すべきスペックは以下の3点です。
- PCD: 100mm(4穴)— DA17Wの純正値です。社外ホイールも100mm×4穴を選んでください。
- インセット: 純正は+40mm前後です。リフトアップ車ではインセット+35〜+45mm前後が適合します。インセットが小さすぎるとフェンダーからはみ出す原因になります。
- ハブ径: 純正は54mmです。社外ホイールのハブ径が大きい場合はハブリングで補正してください。
アゲ系カスタムでは、RAYS TEAM DAYTONAやWORK CRAG、MLJ XTREME-Jといったブランドが人気です。価格帯は1本あたり12,000〜25,000円程度で、4本セットで48,000〜100,000円が目安になります。タイヤとホイールを合わせると、リフトアップキット本体に加えて100,000〜180,000円程度の追加投資が見込まれます。
リフトアップ+タイヤ変更のトータル費用イメージ
リフトアップキット、タイヤ・ホイール、工賃・調整費をすべて含めたトータル費用の目安です。
| 構成 | 内訳 | 合計目安 |
|---|---|---|
| チョイ上げ(20mm)+タイヤ据え置き | MONSTER SPORT 35,200円+工賃25,000円+調整11,000円 | 約71,200円 |
| 40mmアップ+15インチタイヤ&ホイール | WANGAN357 39,808円+タイヤ4本60,000円+ホイール4本60,000円+工賃33,000円+調整11,000円 | 約203,808円 |
| 40mmアップ+ラテラルロッド+15インチ | WANGAN357ラテラルロッド付 55,504円+タイヤ&ホイール120,000円+工賃33,000円+調整11,000円 | 約219,504円 |
タイヤ・ホイールは銘柄やブランドで大幅に変動するため、上記はあくまで中間的な価格帯での目安です。予算に限りがある場合は、まずリフトアップキットのみを先行して装着し、タイヤ・ホイールは後から段階的に変更するアプローチも検討に値します。
よくある質問
Q1. エブリイワゴンは何mmまでリフトアップできますか?
車検対応(構造変更なし)の範囲では40mm以内が一般的な目安です。40mmを超えると構造変更の届出が求められる場合があり、50mm以上では構造変更申請がほぼ不可欠です。本記事で紹介している5製品はすべて40mm以内で、保安基準に適合しています。
Q2. 2WDと4WDで使えるリフトアップキットは同じですか?
本記事で紹介した5製品はすべて2WD・4WD共通設計です。ただし、4WDのほうが車両重量が重いため、同じスプリングでもリフトアップ量が若干少なくなる(2〜5mm程度)傾向があります。取り付け後の車高は個体差もあるため、微調整が求められるケースがあります。
Q3. リフトアップ後に行うべき調整は何ですか?
最低限行うべき調整は「ヘッドライト光軸調整」と「フロントのトーイン調整」の2つです。費用は合わせて8,000〜11,000円(税込)が目安です。40mmアップの場合はラテラルロッドの調整も検討してください。いずれもカー用品店やディーラーで対応してもらえます。
Q4. DIYで取り付けはできますか?
車のメンテナンス経験がある方であれば、2〜4時間で作業が完了します。ただし、スプリングコンプレッサーの操作は安全上のリスクを伴うため、使用経験がない場合はプロへの依頼を検討してください。光軸調整とアライメント調整はテスターが必要なため、DIYでは完結しません。
Q5. エブリイバン(DA17V)とエブリイワゴン(DA17W)で同じキットが使えますか?
はい、本記事で紹介した5製品はすべてDA17V(バン)とDA17W(ワゴン)の両方に対応しています。ただし、バンとワゴンでは車両重量が異なる(ワゴンのほうが約50〜80kg重い)ため、同じスプリングでもリフトアップ量に数mmの差が出る場合があります。
まとめ
エブリイワゴン(DA17W)のリフトアップキット5製品を、リフトアップ量・車検対応・価格の3軸で比較しました。
- 乗り心地を重視しつつチョイ上げしたい方 → MONSTER SPORT ハイトアップスプリングセット(20mm / 35,200円)。純正ショックの範囲内で収まるため、追加パーツ不要で手軽に始められます。
- 40mmアップをコスパよく実現したい方 → WANGAN357 リフトアップキット スプリングセット(40mm / 39,808円)。40mm帯で最も安価な選択肢で、OEM車種にも幅広く対応しています。
- ラテラルロッドまで含めた万全のセットが欲しい方 → WANGAN357 リフトアップキット ラテラルロッド付(40mm / 55,504円)。ターンバックル式ラテラルロッドでリアのセンター出しまで対応できます。
- 純正に戻す柔軟性を残したい方 → Spiegel アッププラス40(40mm / 43,780円)。スペーサー方式のため取り外しが容易で、ノーマル復帰がしやすい構成です。
- 専門ショップの実車データに基づくスプリングを求める方 → FAF リフトアップスプリング(約35mm / 41,200円)。パーカー処理による防錆加工と、専門店ならではのセッティングが特徴です。
いずれも保安基準適合品のため、構造変更なしで車検に対応できます。取り付け後は光軸調整とトーイン調整を忘れずに行ってください。リフトアップはエブリイワゴンの外観と実用性を大きく変えるカスタムです。部品代・工賃・タイヤ変更を含めたトータルコストを事前に把握したうえで、自分の用途に合った製品を選んでみてください。
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