更新日:2026年4月
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結論:用途と予算で選ぶべきベッドキットは変わる
エブリイワゴン(DA17W)で車中泊を快適にしたいなら、ベッドキットの導入が有力な選択肢となる。ただし製品ごとに構造・価格・収納力がかなり大きく異なるため、自分の目的に合わないものを選ぶと後悔につながりやすい。たとえばフレーム型は荷物の収納と就寝スペースを同時に確保できるが、価格は4万円以上が中心となる。一方のマット型は1万円未満から手に入るが、ベッド下の収納空間は生まれない。
この記事ではDA17W対応のベッドキット7製品をフレーム型とマット型に分類し、価格・寝心地・収納力・取付難度の4軸で比較した結果を整理している。初めてベッドキットを検討するユーザーにも、すでに候補を絞り込んでいるユーザーにも役立つ情報を目指した。
エブリイワゴンDA17Wの荷室スペックと車中泊の適性
ベッドキットを選ぶ前に、DA17Wの荷室寸法を把握しておくと製品選びの精度が上がる。エブリイワゴンDA17Wの荷室は、リアシートを倒した状態で奥行き約1,910mm・幅約1,280mm・高さ約1,160mmの空間が生まれる。軽自動車としては最大クラスの荷室容量を持ち、大人1人が足を伸ばして就寝するには十分なサイズとなる。
ただしリアシートを倒すと座面と荷室の間に段差が生じるため、そのまま横になると腰や背中に負担がかかる。この段差を解消し、フラットな就寝面を作るのがベッドキットの役割となる。エブリイワゴンは天井が高い(室内高1,315mm)ため、フレーム型ベッドキットを設置しても圧迫感が比較的少ない点もこの車種の強みとなっている。
ベッドキットの選定基準【5つの評価軸】
今回の比較では以下の5つの基準で製品を評価した。ベッドキットの選択において、価格だけでなく使い勝手や長期的な満足度を左右する要素を網羅している。
- 価格:税込・送料込みの実売価格で比較。セール価格がある場合は通常価格と併記
- 寝心地:マットの厚さ・素材・フラット度を評価。ウレタンの密度や厚みが体圧分散に影響する
- 収納力:ベッド下に生まれる空間の高さ(フレーム型のみ)。高さ調整の有無も加味
- 取付難度:工具の要否と作業時間の目安。初心者がひとりで完了できるかどうかを重視
- 製造品質:日本製かどうか・使用素材の耐久性。フレーム溶接の方式やマット素材を確認
これらの基準をもとに、次のセクション以降でフレーム型4製品・マット型3製品を比較する。
フレーム型とマット型の違い
ベッドキットは大きく「フレーム型」と「マット型」の2種類に分かれる。構造の違いが使い勝手に直結するため、まず自分の用途に合うタイプを見極めることが選定の第一歩となる。
フレーム型の特徴と向いているユーザー
フレーム型はスチールやアルミのフレームに天板とマットを載せる構造となっている。ベッド下に20~40cmの収納スペースが生まれる点が最大の強みで、キャンプ道具や着替えを整理しながら就寝できる。価格帯は4万~11万円程度が中心で、設置にはある程度のスペースと時間を要する。
フレーム型が向いているのは以下のようなユーザーとなる。
- 車中泊の頻度が月2回以上で、荷物の量も多い方
- ベッド下を収納スペースとして活用したい方
- 寝心地を最優先で考え、予算に余裕がある方
- エブリイワゴンを車中泊専用車として使う方
マット型の特徴と向いているユーザー
マット型はシートの上に直接マットを敷くタイプで、設置・撤去が5分以内で完了する。価格も8,000~35,000円程度と手頃だが、ベッド下に荷物を収納する空間は生まれない。シートの凹凸をマットで吸収する仕組みのため、マットの厚みと密度がそのまま寝心地に影響する。
マット型が向いているのは以下のようなユーザーとなる。
- まず車中泊を試してみたい初心者の方
- 普段は通常のシートとして使い、車中泊時だけベッド化したい方
- 予算を3万円以下に抑えたい方
- 設置・撤去の手間をとにかく減らしたい方
比較した結果、週末の車中泊が中心ならマット型で十分対応でき、長期旅行や荷物の多い使い方にはフレーム型が向いている。
DA17W適合の確認ポイント
エブリイワゴン(DA17W)はエブリイバン(DA17V)と車体構造が異なる。ワゴンはリアシートがスライド・リクライニング式のため、バン用ベッドキットをそのまま装着できないケースがある。見た目は似ていても内部構造が異なるため、購入時の型式確認は欠かせない。
購入前に確認すべき3つの点を以下にまとめた。
- DA17W(ワゴン)対応と明記されているかどうか。DA17V(バン)専用品は装着不可の場合がある
- リアシートを倒した状態でのベッド長が身長に対して十分かどうか。身長175cm以上なら延長機能の有無を確認
- 高さ調整機構がある場合、最低高さで荷物の積み下ろしに支障がないか
また、DA17Wには年式によってマイナーチェンジが入っている。2015年2月以降の現行型であればほぼ共通だが、念のためメーカーの適合表で自分の年式が含まれているかを確認しておくのが望ましい。
エブリイワゴン用ベッドキット7製品の比較一覧
| 製品名 | タイプ | 税込価格 | ベッドサイズ | 高さ調整 | 製造国 |
|---|---|---|---|---|---|
| MGR Customs ロータイプ | フレーム型 | ¥64,960 | 約180×120cm | 5段階 | 日本 |
| TABIKI フラット式 | フレーム型 | ¥39,800~ | 約175×120cm | なし | – |
| 昌栄 Type1 | フレーム型 | ¥80,300~ | 約180×120cm | 2段階 | 日本 |
| UI-Vehicle マルチウェイ | フレーム型 | ¥107,800 | 167~188cm | セパレート | 日本 |
| Levolva 車中泊マット | マット型 | ¥35,000 | DA17W専用型 | – | – |
| 趣味職人 くるマット | マット型 | ¥22,797 | DA17系専用型 | – | 日本 |
| GIMUYA 折りたたみ式 | マット型 | ¥8,784 | DA17W専用型 | – | – |
上記7製品を価格の安い順に並べると、GIMUYA→趣味職人→Levolva→TABIKI→MGR Customs→昌栄→UI-Vehicleとなる。価格が上がるほど高さ調整や製造品質が充実する傾向にあるが、マット型の中ではLevolvaの¥35,000が専用設計のフィット感という点でコスパに優れている。
価格帯ごとの性能差
エブリイワゴン用ベッドキットの価格帯は大きく3段階に分かれる。同じ「ベッドキット」というカテゴリーでも、価格帯によって得られる体験は大きく変わる。
1万円未満(エントリー帯)
折りたたみ式マットが中心の価格帯となる。段差解消と簡易的なフラット化が目的で、クッション性や耐久性には限界がある。GIMUYAの折りたたみ式マット(¥8,784)がこの帯域に該当する。「車中泊に興味はあるが、低コストで試したい」という目的に合致する。素材はPVCと高密度ウレタンの組み合わせが多く、防水性はあるものの長時間の就寝には体への負担が出やすい。ただし「まず1泊してみて車中泊との相性を確かめる」という用途には合理的な選択肢となる。気に入れば上位モデルへ買い替えるという段階的な導入も有効。
2万~5万円(ミドル帯)
DA17W専用設計のマットやフレーム型の入門製品が該当する。専用の型紙で作られているため、エントリー帯と比べてフィット感が格段に向上する。趣味職人くるマット(¥22,797)やTABIKI(¥39,800~)がこの帯域の代表格となる。この価格帯からフレーム型の選択肢が登場するため、ベッド下収納を確保したいユーザーにとっても検討範囲に入ってくる。TABIKIは天然木の天板を採用しており、車内の雰囲気を変えたい場合にも適している。
6万~11万円(ハイグレード帯)
日本製のフレーム型が中心の価格帯となる。高さ調整機構・セパレート展開・高密度ウレタンマットなど、機能面で明確な差がつく。MGR Customs(¥64,960)・昌栄 Type1(¥80,300~)・UI-Vehicle(¥107,800)がこの帯域に属する。TIG溶接やMIG溶接で組まれたスチールフレームは耐久性が高く、長期にわたって使用しても歪みが出にくい。車中泊を本格的な趣味として続ける予定のユーザーに適した価格帯となる。
フレーム型ベッドキット4選【収納力と安定感で選ぶ】
フレーム型はベッド下に20~40cmの空間が生まれるため、キャンプ道具や着替えを収納しながら就寝スペースを確保できる。コスパの観点では4万円台から日本製品質の選択肢がある点が見逃せない。ここからは4製品それぞれの特徴とデメリットを詳しく比較していく。
MGR Customs ロータイプ ベッドキット
税込価格:¥64,960
MGR Customsは全工程を自社工場で製造する日本製ベッドキットメーカーで、エブリイワゴン向けとしては販売実績が多いブランドの一つ。楽天市場やYahoo!ショッピングでもレビュー件数が多く、ユーザーからのフィードバックが蓄積されている。
5段階の高さ調整が可能で、ベッド下の収納量を使い方に応じて変えられる点は他製品と比較して明確な優位性がある。たとえば最も低い設定にすれば車内の天井高を最大限に確保でき、座った状態での作業もしやすくなる。逆に最も高い設定にすれば、大きめのバッグやクーラーボックスもベッド下に収納可能となる。取り付けはドライバー1本で完了するため、工具を持っていない初心者でも対応できる。
マット素材はパンチカーペットとレザーの2種類から選択可能。パンチカーペットは通気性に優れるが、飲み物をこぼした際に染み込みやすいというデメリットがある。車中泊での飲食が多い場合はレザータイプを選ぶか、カーペット仕様にカバーを併用する方法が有効。レザータイプは防汚性に優れるが、夏場に肌が直接触れるとべたつきを感じることがあるため、シーツの併用が望ましい。
TABIKI フラット式ベッドキット
税込価格:¥39,800~¥46,000
TABIKIは天然木(赤松集成材やアカシア)を使った温かみのあるデザインが特徴のブランド。8分割式の天板を採用しており、使わないときはコンパクトに分解して収納できる。ベッドサイズは約175cm×120cmで、身長170cm程度までのユーザーであれば足を伸ばして就寝可能。フレーム型でありながら4万円台という設定はカテゴリー内で最安クラスとなる。
スタンダードモデル(¥39,800)は赤松集成材にワックス塗装を施した仕上がりで、車内に木の香りが広がる。アカシア材モデル(¥46,000)はより硬度が高く、耐久性の面で優位となる。天板の脚高は21cmで固定されているため、ベッド下に入る荷物の高さはこの寸法に制限される。
デメリットとして、高さ調整機構がないためベッド下空間の自由度はMGR Customsや昌栄 Type1と比べて劣る。また納期が2~3週間と長めになる点にも注意が必要。天然木の質感を重視し、車中泊だけでなく車内のインテリアとしても楽しみたいユーザーに向いている。
昌栄 DA17 ベッドキット Type1
税込価格:¥80,300~¥84,700
昌栄は塗装以外の全工程を自社工場(日本国内)で行うメーカーで、ラワンランバーコアと日本製ビニールレザーの組み合わせが耐久性を高めている。総重量は約36kgとフレーム型の中では重い部類に入るが、そのぶん就寝時の安定感は高い。体重80kgのユーザーが寝返りを打ってもフレームがぐらつきにくい設計となっている。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 対応車種 | DA17W/NV100クリッパー/スクラム/ミニキャブ |
| 高さ調整 | 2段階(LOW:32cm/HIGH:40cm) |
| 総重量 | 約36kg |
| 素材 | ラワンランバーコア+日本製ビニールレザー |
| マット | シングルウレタン20mm or ダブルウレタン20mm×2 |
2段階の高さ調整は工具不要で切り替えられる。LOW設定(32cm)では天井までの距離が広がり座った状態でも圧迫感が少ない。HIGH設定(40cm)ではベッド下にキャンプ用の折りたたみチェアやクーラーバッグを収納できる。DA17Wだけでなく日産NV100クリッパーリオやマツダスクラムワゴンにも適合するため、将来的にOEM車種へ乗り換えた場合でも流用できる可能性がある。
マットはシングルウレタン20mm(¥80,300)とダブルウレタン20mm×2(¥84,700)の2グレードから選べる。¥4,400の差額でマット厚が倍になるため、寝心地を重視するならダブルウレタンを選ぶのが合理的。ダブルウレタンは体圧分散性に優れ、腰痛持ちのユーザーからも高評価を得ている。
デメリットとして、¥80,300という価格はMGR Customsの約1.2倍にあたる。また36kgの重量は車内への搬入時にやや負担が大きい。ひとりでの設置は可能だが、2人で作業するほうが効率的となる。
UI-Vehicle マルチウェイ ベッドキット
税込価格:¥107,800
UI-Vehicleはハイエースのカスタムパーツで知られるメーカーで、エブリイワゴン向けにもマルチウェイベッドキットを展開している。最大の特徴は、片側ベッド+片側シートという使い方ができるセパレート構造にある。2人での車中泊で「ひとりが就寝中、もうひとりが読書をする」といった使い分けが可能となる。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| マット全長 | 1,670mm(基本)/1,880mm(延長時) |
| 構造 | セパレートタイプ(片側展開可) |
| カラー | ブラック |
| 製造国 | 日本 |
| 車検対応 | 対応 |
助手席を倒すことでベッド長が1,880mmまで延長でき、身長180cm以上のユーザーにも対応する。補強入りのマットは耐久性が高く、長期間の使用でもヘタリが出にくい構造。マットは折りたたんで収納できるため、シートとベッドの切り替えが手軽に行える点も日常使いとの両立に適している。
車検対応と明記されている点もこの製品の強みとなる。取り外し可能な構造のため車検時の取り外しは前提だが、メーカーが「車検対応」を謳っている製品は設計段階から車検への影響を考慮している場合が多い。
デメリットとして、¥107,800はフレーム型の中で最も高額となる。セパレート構造のぶんパーツ点数が多く、初回の組み立てには30分以上かかる場合がある。タンベージュカラーは販売終了しており、現在はブラックのみの展開となっている。2人での車中泊を想定するなら、セパレート機能の価値は十分にある。
マット型ベッドキット3選【手軽さとコスパで選ぶ】
マット型はシートを倒した上に敷くだけで使えるため、「まず車中泊を試してみたい」という段階のユーザーに向いている。フレーム型と比較すると収納力では劣るが、設置・撤去の手軽さと価格の安さがメリットとなる。仕事帰りに思い立って車中泊に出かけるような使い方にも対応しやすい。
Levolva DA17W専用 車中泊マット
税込価格:¥35,000
LevolvaはDA17W専用設計の車中泊マットで、シートの凹凸に合わせた型紙でカットされている。汎用マットと比較してフィット感が高く、シートを倒した際の段差が気になりにくい。マットの厚みも十分で、1泊~2泊程度の車中泊であれば体への負担は少ない。
マット型の中では¥35,000とやや高めの設定だが、専用設計ゆえのフィット感と耐久性を考慮すると、「マット型で妥協したくない」というユーザーには適した選択となる。汎用マットでは端が余ったり足りなかったりする問題が起きがちだが、Levolvaではその心配がない。
デメリットとして、在庫が残り18点と限られている(2026年4月時点)。人気が高く補充のタイミングが読みにくいため、購入を検討しているなら早めの判断が望ましい。また、マット型の宿命としてベッド下に収納空間は生まれないため、荷物の置き場所は別途確保する形となる。
趣味職人 くるマット DA17系
税込価格:¥22,797(10%OFF適用時、通常価格¥25,330)
趣味職人の「くるマット」はDA17V(バン)とDA17W(ワゴン)の両方に対応するマットで、段差解消と簡易ベッド化を両立する製品。複数のパーツに分かれた構成を採っており、使う場所に応じてレイアウトを柔軟に変更できる。たとえば後部座席エリアだけにマットを敷いて荷室は空けておく、といった使い方も可能となる。
コスパの観点では、2万円台で専用設計のマットが手に入る点が大きなメリットとなる。日本製であることも信頼性の面でプラスに働く。「趣味職人」ブランドは車中泊用品に特化したメーカーで、エブリイだけでなく多数の車種向け製品を展開しているため、ノウハウの蓄積も十分にある。
デメリットとして、マット厚がフレーム型のクッションと比べて薄いため、3泊以上の連泊では体への負担が蓄積しやすい。別途エアマットを重ねるなどの工夫で改善は可能だが、そこまでするならフレーム型を検討したほうが効率的かもしれない。
GIMUYA 折りたたみ式マット
税込価格:¥8,784(20%OFF適用時、通常価格¥10,980)
GIMUYAの折りたたみ式マットはPVCと高密度ウレタンの組み合わせで防水性を確保している。1万円未満で購入できるエントリーモデルとして、初めてベッドキットを試す際のハードルを大きく下げてくれる存在。PVC素材は飲み物をこぼしても染み込まないため、アウトドアでの使用にも安心感がある。
折りたたみ式の設計により、使わないときは座席の隙間やラゲッジの端にコンパクトに収納できる。取り出しから展開まで1分もかからないため、急な車中泊にも即座に対応可能。
デメリットとして、助手席側または運転席側の片側ずつの対応となるため、フルフラットのベッド空間を作るには2枚購入する必要がある。2枚購入しても約¥17,500程度で済むため、それでもマット型の中ではコスパに優れた選択肢となる。クッション性は価格相応のため、寝心地を重視する場合は上位製品への移行を視野に入れたい。
ベッドキット選びで失敗しないための注意点
ベッドキットは車中泊の快適性を大きく左右するパーツだが、購入前に確認しておくべき法的・構造的な注意点がある。ここでは代表的な3つの注意事項を整理する。
構造変更申請が求められるケース
エブリイワゴンは乗用車登録(5ナンバー)のため、ベッドキットの常設により乗車定員や車両重量が変わると、陸運局での構造変更申請が求められる場合がある。
ただし取り外し可能なフレーム型やマット型であれば、車検時に取り外すことで通常の車検に対応できるケースが多い。今回紹介した7製品はいずれも取り外し可能な構造となっているが、購入前にメーカーの車検対応情報を確認しておくのが望ましい。構造変更申請を行う場合は、陸運局での手続きに1~2時間程度かかることがある。
走行中の使用は法律違反となる
ベッドキットはあくまで停車中の就寝用パーツ。走行中にベッド上に人が横たわることは道路交通法違反(乗車方法の違反)に該当する。同乗者がいる場合は走行前にシートを元の位置に戻し、シートベルトを装着できる状態にしておく。フレーム型の場合はベッドフレームを固定したままでもシートに座ることは可能だが、シートベルトの取り回しに支障がないかを事前に確認しておくのが安全。
ベッド下収納の高さには限界がある
フレーム型のベッド下収納は高さ20~40cm程度が一般的。背の高い荷物(大型クーラーボックスやランタンなど)はベッド下に入らない可能性がある。普段使う荷物のサイズを事前に計測しておくと、購入後の「入らなかった」という失敗を避けられる。収納効率を最大化するには、ベッド下の高さに合わせたソフトバッグや折りたたみコンテナを活用するのが有効。ハードケースよりもソフトバッグのほうが隙間を柔軟に活用しやすいため、体感できる収納力の実感が大きく変わってくる。
ベッドキットと合わせて検討したいアイテム
ベッドキット単体でも車中泊は成立するが、以下のアイテムを組み合わせることで快適性がさらに向上する。
サンシェード・カーテン:プライバシー確保と遮光のために車中泊では欠かせない装備。DA17W専用のサンシェードは全窓セットで5,000~15,000円程度の価格帯で販売されている。吸盤やマグネットで固定するタイプが隙間なく遮光でき、車外からの視線を遮る効果も高い。
ポータブル電源:スマートフォンの充電や扇風機の稼働に使える。容量500Wh前後のモデルなら1泊の車中泊には十分対応可能。タジマキャンパーのベッドキット(¥249,700~)にはDJI Power 1000がセットになったプランもあるが、コストを抑えるなら別途購入したほうが選択肢は広がる。
寝袋・シュラフ:マットの上に直接寝る場合、季節に応じた寝袋の選択が快眠を左右する。春~秋はコンフォート温度10℃前後のもの、冬はコンフォート温度-5℃以下のものが目安となる。ベッドキットのマットだけでは保温性が足りないため、寝袋との併用が基本となる。
こんな人にはベッドキットが不向き
ベッドキットの導入が合わないケースもある。以下に該当する場合は購入前に再検討したほうがよい。
- 車内での食事や作業がメインの場合:ベッドキットを展開すると車内の自由度が下がる。テーブルやデスクを設置したい場合はベッドキットとの干渉を確認する
- 3人以上で乗車する頻度が高い場合:フレーム型はリアシートを占有するため、普段の乗車定員が減る。毎回の脱着が手間に感じるなら、マット型のほうが合っている
- エブリイバン(DA17V)との買い替えを検討中の場合:ワゴン専用品はバンには使えない場合がある。両対応製品(趣味職人くるマットなど)を選んでおくと安全
よくある質問
Q1. エブリイワゴンDA17WとエブリイバンDA17Vで同じベッドキットは使える?
製品によって異なる。趣味職人くるマットのようにDA17V/DA17W両対応の製品もあるが、MGR Customsのようにワゴン専用設計のものもある。購入前に対応型式の表記を確認する。ワゴンはリアシートの構造がバンと異なるため、バン専用品をワゴンに装着すると隙間やガタつきが生じることがある。
Q2. ベッドキットを付けたまま車検には通る?
取り外し可能な構造であれば、車検時に取り外すことで問題なく通過できるケースが多い。ただしベッドキットを常設した状態で車検を受ける場合、乗車定員の変更として構造変更申請が求められる可能性がある。UI-Vehicleのマルチウェイベッドキットは「車検対応」と明記されている。
Q3. フレーム型の取り付けに特殊工具は要る?
MGR CustomsやTABIKIはドライバー1本で取り付け可能。昌栄のType1も工具不要で高さ調整ができる。UI-Vehicleのマルチウェイは初回の組み立てにやや時間がかかるが、特殊工具は不要となっている。いずれの製品も取扱説明書が付属するため、初めてでも手順に沿って進められる。
Q4. マット型とフレーム型を併用できる?
フレーム型のマットの上に追加でマット型を重ねることは物理的に可能だが、ベッドの高さが上がりすぎて天井との距離が狭くなるため非推奨。フレーム型のマットが薄いと感じる場合は、マットのグレードアップ(昌栄のダブルウレタンなど)で対応するほうが合理的。天井との距離は最低でも40cm以上を確保しないと、寝返りや起き上がりに支障が出る。
Q5. 身長180cm以上でも使えるベッドキットはある?
UI-Vehicleのマルチウェイベッドキットは助手席を倒すことで最大1,880mmまで延長できる。また、MGR Customsのベッドキットも延長オプションを使うと約186cmまで対応可能とされている。身長の高いユーザーはベッド長の最大値を購入前に確認しておくのが望ましい。なお、ベッド長ぎりぎりだと枕のスペースが確保できないため、実際にはベッド長=身長+10cm以上が快適ラインとなる。
まとめ:用途別の選び方ガイド
エブリイワゴン(DA17W)用ベッドキット7製品を比較した結果を、用途別に整理する。
週末の車中泊がメインの場合:趣味職人くるマット(¥22,797)やGIMUYA(¥8,784)のマット型で十分対応可能。設置・撤去が簡単で、普段使いとの切り替えもスムーズに行える。
長期旅行や荷物が多い場合:MGR Customs(¥64,960)や昌栄 Type1(¥80,300~)のフレーム型が適している。ベッド下収納により荷物の整理と就寝スペースを両立できる。
2人での車中泊を想定する場合:UI-Vehicle マルチウェイ(¥107,800)のセパレート機能が有効。片側ずつ使い分けられるため就寝と作業を同時に行える。
コスパ重視でフレーム型が欲しい場合:TABIKI(¥39,800~)がフレーム型の最安クラス。天然木の質感も含めて価格以上の満足度が得られる可能性がある。
マット型で最高品質を求める場合:Levolva(¥35,000)の専用設計マットがフィット感で頭ひとつ抜けている。在庫が限られているため早めの判断が望ましい。
なお、今回の比較対象には含めなかったが、タジマキャンパーのDA17W用ベッドキット(¥249,700~)はポータブル電源のビルトインに対応したプレミアムモデルとなっている。ベッドサイズは長さ1,915mm×幅1,180mm、マット厚40mmと十分なスペックを備えており、予算に余裕があるなら検討する価値がある製品。ただしAmazonでの取り扱いがないため本記事の比較対象からは除外した。
どの製品を選ぶにしても、DA17W対応の明記・ベッド長と身長の関係・車検対応の3点は購入前に確認しておきたい。また、ベッドキットの導入後は実際に一晩寝てみて、マットの厚み不足や高さの過不足がないかを確認し、必要に応じて追加マットや高さ変更で調整することをすすめる。
エブリイワゴンのカスタムや車中泊についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてほしい。

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