更新日:2026年3月
フリードのLED交換は、部位によって難易度が大きく異なる。室内灯なら工具1本で30分以内に完了するが、ヘッドライトは仕様によって交換できない場合もある。旧型(GB5〜8)と新型(GT系)の両方について、部位別の手順・バルブ規格・注意点をまとめた。
フリードのLED交換はどこまでDIYできるか
まず型式ごとにDIY可能な範囲を確認しておきたい。
| 型式 | 年式 | ルームランプ | ヘッドライト |
|---|---|---|---|
| GB5/GB6(ハロゲン仕様) | 2016年9月〜 | 可(T10) | 可(H11/HB3) |
| GB7/GB8(LED仕様) | 2019年10月〜 | 可(T10) | ロービーム不可 |
| GT系(GT1〜GT8) | 2024年6月〜 | 一部可(T10) | 不可(一体型) |
新型GT系(2024年6月〜)はヘッドライトやポジションが全てLED一体型のため、DIYで交換できるのはミドル・リアのルームランプとラゲッジランプに限られる。旧型ハロゲン仕様(GB5/GB6前期)が最もLED化できる箇所が多い。
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「どのバルブを買えばいいかわからない」を解決する
型式別バルブ規格の一覧をまとめた。購入前に型式・年式を確認してほしい。
GB5/GB6/GB7/GB8(2016年9月〜2024年5月)のバルブ規格
室内灯・補助灯
| 部位 | バルブ規格 | 備考 |
|---|---|---|
| フロント/ミドル/リアルームランプ | T10 | LED化の鉄板箇所 |
| マップランプ | T10 | カバーの爪に注意 |
| ラゲッジランプ | T10 | 簡単に交換可 |
| ナンバー灯 | T10 | 夜間の見栄えアップ |
| バックランプ | T16 | T10との混同注意 |
ヘッドライト・外装灯
| 部位 | バルブ規格 | 備考 |
|---|---|---|
| ロービーム(ハロゲン仕様) | H11 | GB5/6 前期のみ交換可 |
| ハイビーム | HB3(9005) | 全グレード交換可 |
| フォグランプ | H8 | グレード・装備依存 |
| フロントウインカー | T20(アンバー) | ハイフラ防止必須 |
| リアウインカー | S25(アンバー) | ハイフラ防止必須 |
| ポジション(車幅灯) | T10 | 交換簡単 |
新型GT系(2024年6月〜)のバルブ規格
GT系はヘッドライト・ポジション・ウインカーが全てLED一体型のため、市販バルブに交換できない。交換可能なのは室内灯のみとなる。
| 部位 | 規格 | 備考 |
|---|---|---|
| ミドルルームランプ | T10 | 車種別専用セット推奨 |
| リアルームランプ | T10 | 交換可 |
| ラゲッジランプ | T10 | 交換可 |
| フロントルームランプ | LED一体型 | 交換不可 |
GT系専用設計のルームランプセット(GIMUYA、Zealsun等)は複数販売されており、3点セットで3,000〜5,000円(税込・送料込)ほどで購入できる。
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装着してみると、こんなに変わる
実際にLED化したオーナーの声を集めると、共通しているのは「思ったより簡単だった」という感想だ。
体感として最もわかりやすいのはルームランプの変化だ。乗り込んだ瞬間の明るさが純正の黄白色から白色に変わり、車内の雰囲気が一変する。夜間の荷物の出し入れでもラゲッジランプの恩恵を感じやすい。
オーナーの声では「精密ドライバー1本で全部交換できた」という意見が多い。一方、「マップランプのカバーが爪でしっかり固定されていて、初めてだと怖かった」という声もある。
ヘッドライトをLED化した場合の体感差は大きく、雨天時の視界が格段に向上する。作業時間は約1時間以内とするオーナーが多い。
フリードのLED化を始めるなら、まずルームランプがよい。費用は2,000〜5,000円(税込・送料込)ほどで、失敗しても元に戻せる。
おすすめLEDルームランプの選び方はこちらで具体的な製品を紹介している。
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部位別DIY交換手順
ルームランプ(室内灯)【難易度:初級 ★☆☆】
必要工具:内張りはがし(または精密マイナスドライバー)1本
作業時間:全箇所で約20〜30分
- エンジンをOFFにし、ルームランプのスイッチをOFFにする
- レンズカバーの切り欠き部分に内張りはがしを差し込む
- 軽くこじるようにしてカバーを外す
- T10ウェッジ球を指でつまんで引き抜く
- LED球を差し込む(極性あり。点灯しない場合は180°回転)
- 点灯確認後にカバーを戻す
取り付けの際に注意したいのはマップランプで、カバーの爪が細く折れやすい。力の入れすぎに注意してほしい。
ポジションランプ(車幅灯)【難易度:初級 ★☆☆】
必要工具:なし(手のみ)
作業時間:5〜10分
- エンジンボンネットを開ける
- ヘッドライトユニット側面のT10ソケットを引き抜く
- 純正電球を引き抜いてLED球に交換する
- ソケットを戻してエンジン始動・点灯確認
ヘッドライト・ロービーム(ハロゲン仕様のみ)【難易度:中級 ★★☆】
対象:GB5/GB6 ハロゲン仕様(H28年9月〜R1年9月)のみ。
LED仕様(後期)・新型GT系は交換不可。
必要工具:なし〜プラスドライバー1本
作業時間:30〜60分
- エンジンボンネットを開ける
- ヘッドライトユニット裏側のH11コネクターを確認する
- コネクターのツメを押しながら引き抜く
- カプラーを反時計回りに回して抜き取る
- 純正H11バルブを外し、LED H11バルブを取り付ける
- カプラーを時計回りに回してロックする
- コネクターを接続してエンジン始動・点灯確認
LED化後は配光の確認が必要だ。光軸がずれている場合はディーラーや整備工場でアライメント調整を依頼する。
バックランプ・ウインカー【難易度:中級 ★★☆】
バックランプ(T16)
- リアの内張りカバーを外してバルブにアクセスする
- ソケットを反時計回りに回して引き抜く
- T16球をLEDに交換する
- バックギア時に点灯することを確認する
ウインカー(T20/S25)
ウインカーをLED化する際には「ハイフラ現象」に注意が必要だ。純正ハロゲンより消費電力の少ないLEDに交換すると、バルブ切れと誤認識されて点滅速度が速くなる。この現象への対策は2つある。
- ハイフラ防止機能内蔵LEDを選ぶ:最も手軽で追加部品不要。
- ウインカーリレーを交換する:全灯をLED化する場合に有効。
T20の「ピン角違い」(BAU15s規格)は通常のT20(BA15s)と形状が異なる。誤購入に注意してほしい。
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取り付けの際に注意したいポイント
1. LED一体型の車両はDIY交換不可
GB7/GB8後期・新型GT系のヘッドライトはLED一体型だ。市販バルブへの交換はできない。無理に交換しようとするとユニット破損につながる。
2. 極性を確認する
LEDには極性(+/−方向)がある。装着後に点灯しない場合は、バルブを180°回転させるだけで解決することが多い。
3. ウインカーのハイフラ防止対策を忘れずに
ハイフラ防止内蔵タイプを選ぶか、リレー交換を行うこと。対策なしで走行すると保安基準不適合になる場合がある。
4. 車検対応品を選ぶ
バルブに「車検対応」の記載があるものを選ぶ。特にヘッドライトは色温度・光軸のずれがあると車検に通らない場合がある。
5. マップランプカバーの爪割れ注意
カバーの爪が細く、力のかけ方を誤ると折れる。内張りはがしの先端を布等で保護してからこじると安心だ。
ドライブレコーダーの取り付けも検討しているなら、内張りを外すタイミングで一緒に作業するのが効率よい。
フリードのドライブレコーダー選びはこちらを参考にしてほしい。
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よくある質問
Q1. フリードのルームランプLED化に必要なものは?
内張りはがし(または精密マイナスドライバー)1本とLEDバルブがあれば作業できる。工具が付属した車種別専用セットを選ぶと失敗しにくい。GB5〜8の場合はT10規格のLED球を選ぶ。
Q2. ハロゲン仕様かLED仕様かはどう確認するの?
運転席ドア付近のステッカー(型式プレート)に記載の年式で判断できる。2019年10月以降のGB7/GB8はLED仕様が多い。ヘッドライトユニット裏面に交換可能なバルブ(H11)があればハロゲン仕様となる。
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まとめ
フリードのLED交換は、部位ごとの選択が重要だ。
- 旧型ハロゲン仕様(GB5/6):最もLED化できる箇所が多い。ルームランプから始めてヘッドライト・ウインカーと段階的に進めると無理がない
- 後期LED仕様(GB7/8):ヘッドライトロービームは交換不可。ルームランプ・ポジション・バックランプが交換対象
- 新型GT系(2024年6月〜):ルームランプのみ交換可能。専用設計セットを選ぶと確実
まずルームランプをLED化するだけで、乗り込んだときの印象は大きく変わる。内張りはがし1本あれば30分で完了する。DIY初心者にも取り組みやすい作業だ。
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