更新日:2026年4月
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アウトランダーPHEVには2種類のバッテリーがある
アウトランダーPHEVには2種類のバッテリーが搭載されている。役割がまったく異なるため、まず違いを把握しておきたい。
| 項目 | 補機バッテリー(12V) | 駆動用バッテリー |
|---|---|---|
| 役割 | ナビ・ライト・ECU等へ給電 | モーター走行用の主電源 |
| 電圧 | 12V | 約300V |
| 容量 | 46〜55Ah程度 | 13.8〜20kWh |
| 寿命目安 | 3〜4年 | 10年 / 16万km |
| 交換費用 | 1〜7万円(税込) | 100〜150万円(税込) |
| 設置場所 | 荷室カーゴボックス下 | 車体床下 |
補機バッテリーが上がると駆動用が満充電でも起動しない。どちらも定期的な点検が欠かせない。
補機バッテリー(12V)の寿命と交換時期
補機バッテリーの寿命は3〜4年が目安だ。以下の症状が出たら交換を検討したい。
- クランキングの反応が鈍くなった
- ナビやオーディオの動作が不安定になった
- アイドリングストップの頻度が下がった
- バッテリー警告灯が点灯した
PHEVは電装品が多い構造だ。駐車中もシステム監視で微弱電流が流れる。通常のガソリン車より負荷が大きい。3年を過ぎたら早めに点検を受けたい。
劣化が進むと突然エンジンがかからなくなる。出先でのトラブルを防ぐためにも早めの交換を検討したい。ロードサービスの出動費を考えると事前交換のほうが合理的だ。
とくに冬場は低温で性能が落ちやすい。秋口に交換するのが理想的なタイミングだ。
補機バッテリーの適合サイズと互換品
世代によって適合サイズが異なる。購入前に型式を確認してほしい。
| 世代 | 型式 | 年式 | 純正バッテリー | 互換品の例 |
|---|---|---|---|---|
| GG系(初代) | GG2W / GG3W | 2013〜2021年 | S46B24L | S55B24L/HV |
| GN系(現行) | GN0W | 2021年〜 | LN1(EN規格) | EN規格LN1対応品 |
GG系で端子スペーサーが必要な理由
純正S46B24LはB端子(細端子)を採用している。市販品は太端子が標準だ。交換時には端子変換スペーサーが必要になる。
スペーサーは500円前後で購入できる。端子にかぶせるだけで取り付けが完了する構造だ。
パナソニック caos S55B24L/HVはGG系で採用例が多い。純正より容量が大きい。PHEVの電装負荷にも対応した設計だ。
タイヤ交換も検討中なら、アウトランダーPHEVのタイヤサイズも参考にしてほしい。
GN系は規格が異なる
GN系はEN規格(欧州規格)のLN1に変更された。JIS規格とはサイズ・端子形状が異なる。GG系用は流用不可だ。購入時にはLN1を指定する。
補機バッテリー交換の費用比較
交換方法で費用に大きな差が出る。以下の表で比較した。
| 交換方法 | バッテリー代 | 工賃 | 合計目安(税込) | 所要時間 |
|---|---|---|---|---|
| ディーラー(純正品) | 4〜5万円 | 5,000〜8,000円 | 5〜7万円 | 30〜60分 |
| カー用品店 / 整備工場 | 1.5〜2.5万円 | 3,000〜5,000円 | 2〜3万円 | 30〜60分 |
| DIY(通販購入) | 1〜2万円 | 0円 | 1〜2万円 | 30〜40分 |
ディーラーは純正品で安心感がある。一方でDIYなら半額以下で済む。
DIY交換時の注意点
作業前にメモリーキーパーを接続しておきたい。電源が途切れるとナビ設定がリセットされる。パワーウィンドウの初期化も発生する。
端子を外す順番はマイナス側が先だ。取り付け時はプラスを先に接続する。順番を誤るとショートの原因になる。
廃バッテリーの処分も忘れずに行う。カー用品店やガソリンスタンドで無料回収している。自治体のゴミ収集では回収不可のため注意したい。
内装のカスタムも考えている方は、アウトランダーPHEVの内装カスタムも参考になる。
駆動用バッテリーの寿命と劣化の実態
駆動用バッテリーの寿命は10年・16万kmが目安だ。三菱の公式見解では、10年10万km走行時に新車の約65%の容量が残るとされている。
劣化しても走行不能にはならない。EV走行距離が短くなる程度だ。エンジン併用のHV走行は問題なく続けられる。
劣化の確認方法
ディーラーの診断機で容量を数値で確認できる。点検のたびに記録すると劣化傾向を把握しやすい。
急に容量が下がった場合はセルの異常も考えられる。早めにディーラーへ持ち込むとよい。
車載の走行距離表示はあくまで目安だ。劣化度合いは診断機の数値で判断するほうが正確だ。
中古車購入時のバッテリーチェック
中古のアウトランダーPHEVを検討する際は残容量が重要だ。購入前にディーラーで診断を受けたい。残容量80%以上なら当面は安心して使える。保証の残り期間もあわせて確認しておくとよい。
劣化を感じるタイミング
劣化を実感するのは5〜7年目が多い。EV走行距離が新車時の7〜8割に落ちてくる。ただしHVモードの燃費への影響は小さい。
駆動用バッテリーの保証と交換費用
三菱は駆動用バッテリーに手厚い保証を設定している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 保証期間 | 新車登録から8年 / 16万km |
| 無償交換条件 | 容量が70%未満に低下した場合 |
| 対象 | 全アウトランダーPHEV |
保証を超えた場合の有償交換費用は以下のとおりだ。
| モデル | 容量 | 交換費用の目安(税込) |
|---|---|---|
| GG系(前期) | 12kWh | 約100万円 |
| GG系(後期) | 13.8kWh | 約100〜110万円 |
| GN系(現行) | 20kWh | 約150万円 |
非常に高額な出費になる。保証期間内に容量低下が見られたら速やかに相談したい。
駆動用バッテリーの交換には専門設備が必要だ。高圧電気を扱うためDIYでは交換できない。作業はディーラーか認定整備工場に限られる。
バッテリーを長持ちさせる5つのコツ
駆動用・補機の両方に効果がある方法を整理した。
- 充電は残量半分以下で行う — つぎ足し充電は劣化を早める
- 急速充電の頻度を抑える — 負荷が大きい。普通充電が基本だ
- 長期間乗らない場合は定期充電 — 放電が続くと補機側も劣化する
- 年1回ディーラーで診断を受ける — 容量低下を数値で管理できる
- 高温下での長時間駐車を避ける — 日陰を選ぶだけでも効果がある
とくに急速充電の多用は注意が必要だ。月に数回程度なら問題ない。毎日使うと劣化が早まる。
駐車監視機能付きドラレコは補機側の負荷が増す。アウトランダーPHEVのドラレコ取付ガイドもあわせて確認したい。
バッテリー上がり時の対処法
万が一バッテリーが上がってしまった場合の対処法を押さえておきたい。
補機バッテリーが上がった場合
ジャンプスターターまたは他車からのブースターケーブルで始動できる。エンジンルームにジャンプポイントがある。ボンネットを開けて赤いカバーのプラス端子に接続する。
始動後はすぐにエンジンを切らないことが重要だ。走行しながら充電するか、そのまま整備工場へ向かう。応急処置後は早めにバッテリーを交換したい。
駆動用バッテリーの残量がゼロの場合
駆動用バッテリーが完全放電してもエンジンは始動する。ただし補機バッテリーが正常なことが前提だ。駆動用の放電だけなら、エンジン走行で充電される。
よくある質問(FAQ)
Q. アウトランダーPHEVのバッテリーは何年持つ?
補機は3〜4年、駆動用は10年が目安だ。駆動用には8年/16万kmの保証がある。容量が70%未満になれば無償交換の対象だ。
Q. 補機バッテリーをDIYで交換できる?
GG系は荷室カーゴボックスを外せばアクセスできる。スペーサーとメモリーキーパーを用意すれば30〜40分で終わる。
Q. 駆動用バッテリーが劣化したら走れなくなる?
走行不能にはならない。EV走行の距離は短くなる。だがエンジン併用のHV走行は問題なく続けられる。
補機バッテリーの購入はこちら
GG系(2013〜2021年式)にはcaos S55B24L/HVが定番だ。純正S46B24Lより容量が大きい。HV車の電装負荷に対応した設計だ。参考価格は約25,000円(税込)。
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バッテリー管理は補機と駆動用の両面から考えたい。以下の関連記事もあわせて確認してほしい。

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