更新日:2026年3月
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結論:フォレスターのPCDは世代で異なる(SJ以前=100/SK以降=114.3)
ホイール選びで最初に確認すべき数値がPCDです。PCDはピッチサークルダイアメーターの略で、ボルト穴の配置径を指します。2018年のフルモデルチェンジでPCDが100mmから114.3mmに変更されました。この14.3mmの差により、SJ型以前とSK型以降では互換性がありません。
この記事では、全6世代の純正ホイールスペックを一覧にまとめています。世代間の流用可否やオフセット許容範囲も解説しています。社外ホイール選びの参考にしてください。
フォレスター世代別のPCD・オフセット・ハブ径一覧
下表に全6世代の純正ホイール仕様をまとめました。
| 世代 | 型式 | 販売期間 | PCD | 穴数 | ハブ径 | 純正オフセット | 代表ホイールサイズ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SF型(初代) | SF5/SF9 | 1997〜2002年 | 100 | 5H | 56mm | +48〜+55 | 6J×15、6.5J×16 |
| SG型(2代目) | SG5/SG9 | 2002〜2007年 | 100 | 5H | 56mm | +48〜+50 | 6.5J×16、7J×17 |
| SH型(3代目) | SH5/SHJ | 2007〜2012年 | 100 | 5H | 56mm | +48 | 6.5J×16、7J×17 |
| SJ型(4代目) | SJ5/SJG | 2012〜2018年 | 100 | 5H | 56mm | +48 | 7J×17、7J×18 |
| SK型(5代目) | SK5/SK9/SKE | 2018〜2024年 | 114.3 | 5H | 56mm | +45〜+48 | 7J×17、7J×18 |
| SL型(6代目) | SL5/SLG | 2024年〜現行 | 114.3 | 5H | 56mm | +48 | 7J×18、7.5J×19 |
SJ型(4代目)のグレード別スペック
SJ型は最後のPCD 100世代です。2012〜2018年に販売されました。中古市場での流通数が多く、ホイール交換需要も高い世代です。
| グレード | 型式 | ホイール | オフセット | タイヤ |
|---|---|---|---|---|
| 2.0i / 2.0i-L | SJ5 | 7J×17 | +48 | 225/60R17 |
| 2.0i-L EyeSight | SJ5 | 7J×17 | +48 | 225/60R17 |
| 2.0XT EyeSight | SJG | 7J×18 | +48 | 225/55R18 |
| tS(STI) | SJG | 7.5J×19 | +45 | 235/50R19 |
SK型(5代目)のグレード別スペック
SK型からPCDが114.3mmに変更されました。社外ホイールの選択肢が大幅に広がった世代です。純正ホイールはENKEI製を採用しています。
| グレード | 型式 | ホイール | オフセット | タイヤ |
|---|---|---|---|---|
| Touring | SK9 | 7J×17 | +48 | 225/60R17 |
| Premium / X-BREAK | SK9 | 7J×18 | +48 | 225/55R18 |
| Advance(e-BOXER) | SKE | 7J×18 | +48 | 225/55R18 |
| SPORT(1.8T) | SK5 | 7J×18 | +48 | 225/55R18 |
| STI Sport | SK5 | 7.5J×19 | +48 | 225/50R19 |
SL型(6代目・現行)のグレード別スペック
2024年に登場した現行モデルです。全グレード18インチ以上を標準装備しています。SPORTとS:HEV Premiumは19インチを採用しています。
| グレード | 型式 | ホイール | オフセット | タイヤ |
|---|---|---|---|---|
| Touring(1.8T) | SL5 | 7J×18 | +48 | 225/55R18 |
| X-BREAK(1.8T) | SL5 | 7J×18 | +48 | 225/55R18 |
| SPORT(1.8T) | SL5 | 7.5J×19 | +48 | 235/50R19 |
| S:HEV Premium | SLG | 7.5J×19 | +48 | 235/50R19 |
各車種のPCD・オフセットの基本的な見方はPCD・オフセット早見表で解説しています。
SK型(5代目)でPCDが100→114.3に変わった理由
2018年のフルモデルチェンジで、PCDは5H-100から5H-114.3に変更されました。数値上は14.3mmの差です。しかし、ホイール選びには大きな影響があります。
変更の技術的背景
スバルがPCDを拡大した理由は主に2つです。
1つ目は車両重量の増加への対応です。安全装備やe-BOXER搭載で車両重量が1,500kgを超えました。ナット周辺への負荷が増大したため、PCDを広げて各ナットの負担を分散しています。
2つ目はエンジン出力の向上です。1.8L直噴ターボ搭載に伴い、ブレーキディスク径が拡大されました。PCD 100mmではキャリパーとの干渉リスクがあり、114.3mmへの変更が必要でした。
スバル全体のPCD 114.3化トレンド
この動きはフォレスターに限りません。レガシィB4/アウトバックは2014年のBN/BS系で先行して114.3化しています。インプレッサもGK型(2016年〜)でPCD 114.3に移行しました。
PCD 114.3化により、トヨタ・ホンダ・日産の多くのモデルとPCDが共通になりました。スペック比較で見ると、社外ホイールの選択肢はPCD 100時代の数倍です。
スバル車のPCD変遷はクロスビーのPCD・オフセット一覧でも掲載しています。
フォレスターのホイール流用・互換性ガイド
ホイール流用の可否は5項目で判断します。PCD・穴数・ハブ径・オフセット・ナットピッチです。
世代間流用の可否
| 組み合わせ | 流用 | 理由 |
|---|---|---|
| SF↔SG↔SH↔SJ(旧世代同士) | ○ | PCD 100/5H・ハブ径56mm共通 |
| SK↔SL(新世代同士) | ○ | PCD 114.3/5H・ハブ径56mm共通 |
| SJ以前↔SK以降 | × | PCD 100と114.3で穴位置が合わない |
旧世代同士であればPCDが共通です。物理的には装着できます。ただし、リム幅やオフセットが異なるとはみ出しが発生します。とくにSG型(6J×15)とSJ型(7J×18)ではリム幅に25mmの差があります。流用前にオフセット差を確認してください。
他メーカー車との互換性
SK型以降(PCD 114.3/5H)は、RAV4やCR-Vなど多くの車種とPCDが共通です。ただし、以下の2点に注意が必要です。
ナットピッチの違い: スバル車はM12×P1.25です。トヨタ・ホンダ・日産はM12×P1.5を採用しています。ピッチが異なるナットは締結力が不足します。ホイールは流用できても、ナットはスバル用を使ってください。誤ったピッチのナットはボルトを損傷する原因にもなります。
ハブ径の違い: フォレスターのハブ径は56mmです。トヨタ車は60mm前後、ホンダ車は64mm前後です。これらのホイールを装着する場合はハブリングが必要です。ハブリングなしでは芯出しが不完全になります。高速走行時にハンドルの振動として現れます。
オフセット許容範囲とインチアップ時の注意
SK型・SL型のオフセット許容範囲
純正オフセットは+48mmが標準です。社外ホイール装着時の許容範囲は以下のとおりです。数値を外れるとフェンダーへの干渉や車検不適合の原因になります。
| 目的 | オフセット範囲 | 備考 |
|---|---|---|
| ノーマル車高・無加工 | +42〜+55 | フェンダー内に収まる安全圏 |
| ツライチ狙い | +38〜+42 | フェンダーとの隙間が5mm以下になる場合あり |
| 過小オフセット(+38未満) | 非推奨 | フェンダーはみ出し・車検不適合リスク |
| 過大オフセット(+55超) | 非推奨 | キャリパー干渉・タイヤ内側の接触リスク |
オフセットが1mm小さくなるとホイール面は1mm外側にずれます。純正+48に対して+42のホイールなら、片側6mm外側に出る計算です。
インチアップ時のタイヤ外径
インチアップ時はタイヤ外径の変化を3%以内に抑えてください。3%を超えるとスピードメーター誤差で車検不適合になります。
| ホイール | タイヤサイズ | 外径(mm) | 純正比 |
|---|---|---|---|
| 17インチ(純正) | 225/60R17 | 701 | 基準 |
| 18インチ(純正) | 225/55R18 | 704 | +0.4% |
| 19インチ(純正) | 235/50R19 | 717 | +2.3% |
| 20インチ | 245/45R20 | 728 | +3.9% |
数値上は20インチで外径差が3%を超えます。245/40R20(外径708mm、+1.0%)のように扁平率を下げれば対応できます。
SJ型以前のオフセット許容範囲
SJ型以前(PCD 100)の場合も、+42〜+55が目安です。ただし、PCD 100/5穴の社外ホイールは種類が少ないです。SK以降に比べて選択肢が限られるため、中古市場も含めて探す必要があります。
よくある質問(FAQ)
Q1. SJ型のホイールはSK型に流用できますか?
流用できません。SJ型はPCD 100mm、SK型はPCD 114.3mmです。ボルト穴の配置が異なるため装着できません。スペーサーやアダプターでの変換も安全上推奨されません。
Q2. SK型とSL型でホイールは共通ですか?
共通です。SK型・SL型はPCD 114.3mm/5H、ハブ径56mmで統一されています。リム幅とオフセットが同じなら問題なく装着できます。
Q3. フォレスターのナットサイズは何ですか?
全世代共通でM12×P1.25、HEX19mmです。トヨタ・ホンダ・日産はM12×P1.5を採用しています。ピッチが異なるため互換性がありません。他メーカー車からホイールを流用する場合でも、ナットはスバル用を使ってください。
Q4. 社外ホイール選びで注意すべき点は何ですか?
確認すべき項目は4つです。(1) PCDが車両と一致すること。(2) ハブ径56mmに対応するハブリングの有無。(3) オフセットが+42〜+55の範囲内であること。(4) ナットがM12×P1.25対応であること。この4項目を満たせば装着できます。
Q5. ハブリングは必要ですか?
純正ホイールには不要です。社外ホイールの場合、ハブ穴径が56mmより大きければ必要になります。ハブリングなしでも走行自体はできます。ただし芯出しが不完全になり、高速走行時に振動が出る場合があります。56mm用のハブリングを用意してください。
まとめ
フォレスターのホイール選びでは、まず自分の車の世代を確認することがカギになります。
- SJ型(4代目)以前: PCD 100mm / 5H / ハブ径56mm
- SK型(5代目)以降: PCD 114.3mm / 5H / ハブ径56mm
- 全世代共通: ナットピッチ M12×P1.25(HEX 19mm)
SK型以降はPCD 114.3化により社外ホイールの選択肢が広がりました。オフセットは純正+48を基準に+42〜+55が安全圏です。他メーカー車からの流用時はナットピッチ(P1.25)とハブ径(56mm)に注意してください。

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