更新日:2026年3月
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結論:40mm以内のリフトアップなら構造変更なしで車検に通る
デリカD5のリフトアップは「何mm上げたか」で車検の可否が決まります。車検証に記載された全高から±40mmまでの変更であれば構造変更は不要です。デリカD5の純正全高は2WDで約1,870mm、4WDで約1,875mmです。スペック比較で見ると、40mmを加えても1,915mm前後に収まります。30mmアップキットや1インチ(約25mm)のスプリング交換なら、構造変更なしで車検に通る計算です。
ただしリフトアップ量だけでは判断できません。ヘッドライト地上高やタイヤのはみ出し量など、保安基準には複数のチェック項目があります。この記事では各基準を数値で整理します。デリカD5オーナーが車検前に確認すべきポイントをまとめました。
リフトアップ量と車検の関係を数値で整理
リフトアップ量ごとに車検への影響がどう変わるのか、数値上はっきりとした境界線があります。以下の表でデリカD5の場合を整理しました。
| リフトアップ量 | インチ換算 | 構造変更 | 立駐2.1m | 代表的なキット |
|---|---|---|---|---|
| 20mm | 約0.8インチ | 不要 | クリア | JAOS BATTLEZ Ti-W |
| 25mm | 約1インチ | 不要 | クリア | KADDIS AR4 |
| 30mm | 約1.2インチ | 不要 | 要確認 | TGSアンチロールサスペンション |
| 40mm | 約1.6インチ | 不要(上限) | 超過の可能性あり | OVER TECH MAX40 |
| 50mm | 約2インチ | 必要 | 超過 | スプリング+スペーサー併用 |
| 100mm〜 | 4インチ〜 | 必要 | 超過 | ボディリフトキット |
構造変更が不要となる寸法変化の範囲は「高さ±40mm・長さ±30mm・幅±20mm・重量±100kg」です。リフトアップでは高さの±40mmが判定基準になります。
リフトアップキットの選定時に注目すべき数値は「公称リフト量」です。実測値はスプリングのヘタリ具合や積載状況で±5mm程度変動します。40mmギリギリを狙うのはリスクがあります。30mm前後の製品を選ぶほうが車検時の安全マージンを確保しやすいです。
リフトアップキットの具体的な製品比較はデリカD5リフトアップキットおすすめ記事で詳しく取り上げています。
車検で確認される保安基準のチェックポイント
リフトアップ後の車検では、全高の変化量以外にも複数の保安基準が確認されます。数値で把握しておくと事前対策が立てやすくなります。
ヘッドライトの地上高
ロービームの中心が地上から500mm以上1,200mm以下であることが基準です。デリカD5の純正ヘッドライト中心高は約900mmです。40mmリフトアップしても940mmとなり、基準内に収まります。ただし100mm以上のリフトアップでは1,000mmを超えます。この場合、光軸調整が必須です。
タイヤのはみ出し
フェンダーからタイヤのトレッド面がはみ出す量は10mm以内と定められています。リフトアップと同時にオフロードタイヤへ交換する場合は注意が必要です。タイヤ幅が純正より広くなると、はみ出しの原因になります。デリカD5の純正タイヤサイズは225/55R18です。リフトアップとタイヤ変更を同時に検討する場合はデリカD5タイヤおすすめ記事も参照してください。
マフラー最低地上高
マフラーの最低地上高は地上から90mm以上が求められます。リフトアップ自体はマフラー位置を上げる方向に作用します。そのため通常は問題になりません。ただしマフラーを社外品に同時交換した場合は話が変わります。取り回しの変更で90mmを下回る可能性が出てきます。
ドライブシャフトの角度
リフトアップによってドライブシャフトの角度が変わります。角度の変化はブーツの早期破損につながる場合があります。25mm程度のリフトアップでは問題になりにくいです。しかし40mm以上では等速ジョイントへの負荷が増加します。ブーツ切れは車検不適合の原因になるため、車検前に目視で状態を確認してください。
フロント視界基準
車両前方の直前側方視界に関する基準も確認されます。車高が上がるとフロント直下の死角が広がります。4インチ以上のリフトアップではアンダーミラーやカメラの追加が必要になるケースがあります。デリカD5は純正でフロントカメラを装備するグレードがあります。40mm以内のリフトアップではこの基準に抵触する心配はほとんどありません。なお、ルーフキャリアやルーフラックを追加装着する場合は全高への影響も見落とせません。キャリア高さ分が加算されるため、リフトアップとの合計で±40mmを超えないか事前に確認してください。
構造変更が必要になるケースと手続きの流れ
40mmを超えるリフトアップを行う場合、構造等変更検査が必要になります。陸運局(運輸支局)での検査が義務付けられています。構造変更を済ませれば、それ以降の車検は変更後の数値が基準になります。手続きの流れと費用を整理します。
構造変更の手順
- 事前相談: 管轄の陸運局(運輸支局)に改造内容を相談
- 改造自動車等届出書の作成: 改造の詳細(使用パーツ・変更寸法)を記載
- 車両の持ち込み検査: 各保安基準への適合を現車で確認
- 車検証の記載変更: 全高・車両重量などの数値が更新される
費用の目安
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 検査手数料(持ち込み) | 2,500円前後(税込) |
| 自動車重量税(差額が出る場合) | 0〜数千円(税込) |
| ショップ代行費用 | 20,000〜50,000円(税込) |
| 合計(代行依頼時) | 25,000〜55,000円(税込) |
自分で陸運局に持ち込む場合の実費は検査手数料のみで約2,500円(税込)です。ショップに代行を依頼する場合は書類作成費と工賃を含めて2万〜5万円(税込)が相場です。
指定部品制度について
スプリングやショックアブソーバーは「指定部品」に該当します。指定部品の交換で寸法変化が±40mm以内に収まれば、構造変更手続きは不要です。
一方、ボディリフト用のスペーサーブロックは指定部品に含まれません。ボディとフレームの間に挟むパーツのため、扱いが異なります。ブロック高が40mmを超える場合は構造変更の対象です。スプリング交換とブロック併用で合計40mmを超えるケースも同様に構造変更が求められます。
Q1. 2インチリフトアップで車検に通りますか?
2インチは約50.8mmに相当し、±40mmの範囲を超えます。そのままでは車検に通りません。構造等変更検査を受けて車検証の全高を変更すれば適合します。手続きは陸運局への持ち込みで完了するため、事前に済ませてください。
Q2. リフトアップスプリングだけの交換なら車検は通りますか?
スプリングは指定部品のため、リフト量が40mm以内であれば構造変更不要で車検に通ります。ただし実際の車高変化はスプリングの銘柄や荷重で変動します。経年劣化による沈み込みも考慮が必要です。車検前に実際の全高を測定して確認することを推奨します。
Q3. 車検場で落とされやすいポイントはどこですか?
不適合になりやすい項目は3点あります。1つ目はヘッドライトの光軸ズレです。リフトアップで上向きにずれやすく、テスターで調整してから車検に臨むのが確実です。2つ目はタイヤのフェンダーからのはみ出しです。オフロードタイヤへの変更時に発生しやすいため、タイヤ幅の選定に注意してください。3つ目はドライブシャフトブーツの破損です。ブーツ切れはグリス漏れの原因になるため、定期的な目視点検が必要です。
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